戦況報告といったところだ。
文「むぐ!むぐぐぐぐぐ」
真っ暗な空間、音すらも響かない場所にいきなり放り出された文は発狂しそうになりかける。しかし、その直前で黒狼が今まで殺したのであろう幻想郷たちの住民が、そこに寝かされていた。それをみて、自分のこれから起こるであろうことの顛末を理解する。
文「んー!!んん〜!!」
なぜか喋ることができない。いや、なぜとはいうまでもなく、口に布のような何かを突っ込まれているからだろう。絶望しかけた時に、文を呼ぶ声が聞こえた。
レミリア「あら?文じゃない。あなたもここに送られてきたってことは仲間なの、、、って口に布みたいなの突っ込まれてるじゃない。今取ってあげるから待ってて、、、なかなか取れないわね、、、。」
文「ん!んん〜!!」
黒狼「レミリア、そのくらいにしておけ。」
レイミア「あら?黒狼じゃない。どうして文を連れてきたの?あと、フランが死んでしまっているじゃない!どうしてくれるのよ!!」
黒狼「ああ、それは単純にみられてるのが嫌だからだな。あとフランは死んでない。」
レミリア「、、、もう少しマシな言い訳をしなさい!そんな理由で人を勝手に連れてきたらダメじゃない!」
黒狼「コイツ、レイム、テサキ。」
レミリア「じゃあ仕方ないわね。フランのことについては納得できないけど。」
黒狼はこの会話の間に文を紅魔館の中に放り投げた。完全な影ではない場所に来たことで喋ることができるようになった。
文「仕方ないわけないでしょう?!こっちだって取材に来てただけなのにこんなところに連れてくるなんて、どんなふうに書かれても仕方ないですよね?」
黒狼「盗撮、虚偽の報告、誇張表現」
文「えっ、ちょっと?」
黒狼「不法侵入、名誉毀損、こんだけやっておいて、今更あいつらのところに戻ってどうするんだ?戻らせる気もないが。」
文「私にどうして欲しいの?」
黒狼「話が早くて助かるな。お前らはただ生きろ。この影には謎の力が届かない。お前もさっきまで出せていた速度が出せなくなっているはずだ。」
今幻想郷で起きたことを告げる。
文「へえ、、、興味深いですね。謎の力による強化現象ですか、、、。しかもあなたたちがくる前からすこしずつ強化していったから違和感に思われないような仕方での変化。なるほど。これを記事に書いてもいいってことですか?」
文はこんな時でも記事を追い続けているわけである。その姿勢に少しマッドサイエンティストのようなのめりこみの片鱗が垣間見えて、感心した。情報漏洩はあまり好まないのだが、仲間にするというのならそのくらいのことには目を瞑るしかない。
黒狼「全てが終わった上でなら別に構わん。俺関係のの記憶を消すぐらいならば俺でもできるしな」
文「ちょっと今聞き捨てならないこと言いましたよね?」
黒狼「記憶消去」
文「ありがとうございます!じゃあ早速書いていきますね。」
黒狼「書く分には別に構わないが、どうやって周りに知らせるつもりだ?外に行くとお前は操られるのに?」
文「それは、、、確かにそうですね。あれ?でもそれならなんであなたはどうして操られないんですかね?」
黒狼は不敵に笑って告げる。
黒狼「それをいう必要はあるか?」
黒狼は先ほどまで死んでいたやつの中から2人を引っ張り出す。相手に死んだと確信を持たせていない2人である。
フランと魔理沙である。光の中で死んだ姿は見えなかっただろうし、フランに至っては能力に一瞬触れただけだ。どちらもおそらく死んだだろうというだけで文の目は誤魔化せる。
黒狼「俺の体液は毒だったりしてな。基本的に他の奴らは舐めただけで死ぬ。だが、一応他にも活用法がある。」
体液というのを聞いて文は、
文「その死体を使って何をするつもりですか?!まさか変なことを企んでは、、、いなさそうですね。」
黒狼の性格を早くも少し掴んでいる。黒狼は普通に何かしているように見えたからだ。
黒狼は別にそんなことをしなくてもフランには血を与えるつもりだったが、こうなっては仕方がないので、白玉楼で決めたように血を与えた。だが、魔理沙は、、、助けてやる義理もない。だからフランに決めてもらうことにしよう。一応、俺の今の司令官ではあるわけだから。
フランのために腹を抉る。
文「ちょっと?!!何してるんですか!確かに不謹慎だったのは悪かったですから落ち着いてください!!」
黒狼「ある程度俺が調整してやれば、、死にかけの人間を生き返らせるのはそう難しいことじゃない。、、流石に死んだものの復活となるとなかなかに厳しいが、このくらいならまあ行けなくもない。」
つらつらと嘘を混ぜながら会話しつつ、黒狼はそのためだけにいつもならやらないであろう行動をとり、フランの止まっていた心臓を動かさせた。
フラン「んんっ、、、あれ、、、ここは?」
レミリア「フラーーーーン!!!」
フラン「あれ、お姉様、、、。確か私は白玉楼で寝て、、、」
黒狼「今まで起こったことを簡潔に説明する。」
そういい、黒狼が暴れた半日を語った。




