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長野…父誠の出会い
誠は長野に越してからも相変わらず、昼は寝てて夜になると飲みに出掛けるという毎日を送っていた。
林校長の計らいで学校の方はすぐの勤務は免じて貰っているものの、何かのきっかけで立ち直ってくれればと願う真由美も半ば諦め気味で、夫婦の会話もめっきり減ってしまっていた。
長野に移ってすぐに誠には行きつけの小料理屋が出来た。
ふらっと入った店ではあったが、誠と同じ位の年の夫婦がやっている『あかり』という名の、カウンターとテーブルが2つだけの小さな店であった。
まあ誠は酒さえ飲めればどこでも良かったのであるが。
純については、担任の松本から真由美に連絡ノートという形で毎日の様子を知らせてくれていた。
まだまだ口数は少なく自分の殻にこもりがちではあるが、少しづつ慣れている様子が書いてあった。




