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第3話 いいヤクザ

ここは福岡県の深い森の中。

「親分!」

子分が事務所に駆け込んできた。

「妖怪だ!百鬼夜行だ!」

ここじゃ襲撃よりも怖い話だ。

アイツらは話が通じない。

銃だって効かないんだ。

「畜生!」

子分は悔しかった。

俺たちは昨日ヤクザ組織を作った。

だが今まで何も悪いことはしちゃいない。

むしろ良いことばかりしてきた。

「正義のヤクザがいちゃいけねえのかよ!」

俺たちは悪いことが嫌いだった。

ぶっ殺したくなるほどに。

だから老人や女、子供を守るヤクザになりたかった。

昨日まではみんな会社員だった。

窓ガラスが割れる。

防弾仕様なのにかち割れる。

「ここまでか」

悪いことはしたくねえ。

武器もなかった。

あるのはレコード複数枚。

「こいつを手裏剣みたいに投げろ!」

全く効かねえ。

妖怪にゃ勝てねえのか。

ゴッドファーザーのテーマが響く。

アンプフルテンあいつが登場。

ロック番長。

ロック番長皿屋敷。

フライングVをぶん投げる。

ブーメランみたいに飛んでいく。

妖怪達はボコボコだ。

目の上腫らして泣いている。

ロック番長。

アンプからフランジャーみたいな音がする。

多分ブーメランみたいに飛んだから。

「あんた名前は」

ロック番長。

ロック番長皿屋敷。

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