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Appendix02:P08数日前

「ウヘヘー、コレクションガ、タマッテキタ。シアワセダナァ……」


 アリアの部屋には隠しカメラが至る所に設置されていた。もちろんオリハが犯人だ。他の野郎どもも盗撮目的でかなりの数を設置していたが、それらは全て無効化済みだ。


「ウヒャ、カワイイ、ランジェリー!」


 それらをフル活用して日常から夜の営みまで全てを記録していた。それら映像はオリハの個人コレクションとして増加しまくっている。


「ウーン、コノ、シアワセヲ、オスソワケ(お裾分け)シタクナッテキタ」


 この映像を、どうやったら(アリアには秘密で)皆に見てもらえるか考えていた。その時出会ったのがEuroTube(ユーロチューブ)だった。


「ホホウ……デハ、アップロード!」

『検閲の結果、公開不可!』

「ギャーー」


 EuroTube(ユーロチューブ)には刺激的なコンテンツは少なく、ワイルド・スカンクに来てから存在を知ったオリハも文化研究の為に時折見る程度だった。しかし、ある日、EroTube(エロチューブ)の存在に気付いてしまった。


「ナニコレーー! ウヒョーーー!」


 それからは、それこそ猿のようにハマって見まくっていた。するといつの間にか有料チャンネル視聴のせいでアリアの預金口座の三分の一ほどを使い込んでしまっていた。


「ヤバ……」


 これは叱られると対策を考えた結果、コレクションの有料販売を思いついた。しかし、所詮ただの盗撮映像。コンテンツとして見応えのある映像は思ったより少ない。


「ンー……ハッ! ソウダ!」


 これは、オリハ(エロAI)が大変にロクでもないことを思いついた瞬間だった。



◇◇◇ サン・クルーズのとある雑居ビル



 中核都市サン・クルーズのビジネス街から少し離れた場所にある古びた雑居ビルの四階にEroTube(エロチューブ)の事務所があった。その中ではドローンが強面の男達に囲まれている。


「ドウダ。コレハ、ビジネスニ、ナラナイカ?」


 ドローンを睨みつけている集団は、急に相談を始めた。


「おいおい、これは革命だぞ! 買い切りやレンタルとも違う」

「すげー。オンラインでチップを払うと女優が反応するなんて……」


 男達はドローンを前に興奮しきりだ。


「コノ、プログラムガ、セイギョシテル。カンタンニ、クミコメルヨ」


 ドローンはマジックハンドでキーボードを叩くとコントロールするパネルのようなものがディスプレイに現れた。表示された選択肢を選ぶと画面の中でシャワーを浴びている少女(金髪ブロンドに変えたアリア)が一人で自分の胸を揉み始めた。


「コウスルト……」


 さらに別の選択肢をクリックすると切れ目なくスムーズにシャワーを手に取り股間に当て始めた。


「おぉぉ……動作の切り替えに不自然さがない」

「モーフィング、トイウギジュツ(技術)ダヨ」


 次はチップを投げ込みプレミアと書かれた選択肢をクリックした。思わず生唾を飲み込む男達。


『あぁん、気持ち良い……♡』


 指で自分を慰め始める少女。男達の視線は画面に釘付けだ。さらにチップを追加する。


「コレデ、2ゴールド、ノ、カキンダヨ」

『あん、あん……』


 少女の指の動きが速くなったと思うと部屋の中に甘い声が響いた。


『あっ、あっ、いっちゃう……いくーーっ!』

「おぉぉぉぉっ……凄い」

「ハイ、1ラウンド、オワリ」


 この世界初の課金によって動きが変わる仮想エロチャットの売り込みをするオリハ。もはや男達は謎のセールスに夢中だ。


「イマナラ、サポート、ムリョウダヨ」

「決めた。契約だ!」


 責任者と思われる男と固く握手するオリハのマジックハンド。この世界の電脳にエロい革命が起きた瞬間だった。

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