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          3 側近

 マリエールの側近を決めるに当たって取り敢えず本人に選ばせ、公爵がその中から選んだり公爵が選んだりする事にした。

             3  側近


 マリエールの側近に1人はアレン王子と連絡の取れる成人男性を入れる必要がある。後は4人好きな者選ばせればいいと思った。成人男子は公爵が選んでやろうと思った。マリエール指導役になる者だ。しっかりした者を選ばなければならない。実は3歳のマリエールがアレン王子の婚約者になって一度も公爵領に戻っていない。マリエールは王宮にいることが多くなった。ただでさえ5歳の儀まであまり顔合わすことが少ないのに、公爵領に行かないばかりか王都の公爵屋敷にさえいることが少ない。顔を合わす機会が少ない。5歳の儀のおりの挨拶には驚いた。とても5歳の子どもの挨拶ではない。何時の間にこんなに成長したのだろう。公爵はマリエールに側近にしたい者の候補を上げろ。その中から選ぶかこちらで選んでやろうと告げた。多分自分と同じ年頃の者を選ぶだろう。2人はそれでいい。しかし世話をする者や教育や指導する者が必要だ。それ相応の年齢の者が必要だ。開けてみたら、全員成人した者だ。男性が2人いる。その1人はアレン王子と決めたそうだ。全員良く知っている者ばかりだ。いずれも問題ない。だけどマリエールとの接点が合ったのだろうか。全員集めてマリエールも交えて面接する事にした。

 アベルは18歳、領地のない男爵の次男だ。アレン王子の護衛を時々する。ボートの転覆事故の時駆け付けた1人だ。今度アレン王子が側近を選ぶと聞いて選ばれるのではないかと期待した。アレン王子から話しが合った。

「アベル、その方には私との繋ぎとしてマリエール候補令嬢の側近として働いてもらいたい。もう相手側の承諾は受けている。マリエールの事は知っていよう。才知溢れる女性だ。働き甲斐があると思うぞ。」

と言われた。アベルはマリエール令嬢の事は良く知っている。アベルは、池で結局マリエール令嬢の救助に当たった。その時彼女は気を失っていて誰に助けられたか知らないはずなのに、後日アベルは

マリエール令嬢からお礼を言われ金品を送られた。幼い彼女がとても魅力的な女性に見えたのは彼女の気配りのせいだけではないように思った。アベルは、

「喜んでマリエール令嬢にお仕えします。」

マリエール令嬢に仕え出したアベルは、マリエール令嬢から奇妙な依頼を受けた。

「アレン王子と協力して新しい物を作り出して行こうと思うの。アレン王子側の担当者と協力して職人と繋がりのある大手の商人と繋ぎを取って欲しいの。誠実な商人でないと困るわ。私達が企画書を出すから作ってお互いに利益を上げることが出来ることが条件よ。」

アベルは不思議に思った。アレン王子もマリエール令嬢も賢い子どもである事は確かだが商品を作り出して利益を上げる事など出来るのだろうか。

「私も商人や職人の知り合いは何人かおりますので、繋ぎを取る事はさほど難しい事ではありませんが、利益を上げるのは難しいのではないでしょうか。」

マリエールはニッコリ笑った。

「私、試作品を作ったわ。割りと簡単なゲームだけど結構奥が深いの。試しに一緒に付き合って下さる。リバーシと言うの。」

マス目に白黒の円盤を置いて陣地を取り合うゲームだ。挟んだら相手の円盤が自分の物になるというルールだ。単純だが面白い。アベルは始めまるでマリエールに歯が立たなかったが何度かやって3回に1度ほど勝てるようになった。アベルは、

「これは売れますよ。アレン王子の担当者と相談して商人に当たります。」

アベルは条件などをマリエールと打ち合わせてアレン王子の担当者と打ち合わせに行った。結果アベルの叔父が店長をしている商店にリバーシを持ち込む事にした。

 叔父はリバーシを見て手に取ってみた。

「ただのマス目のある板と円盤だな。どういうゲームだ。」

アベルは叔父と何回か対戦した。

「結構面白いな。確かに知らないゲームだ。これはどんな人の発案だ。見本があるという事は作った人間がいるのだろう。そいつに作らせるのじゃ駄目なのか。」

アベルはマリエールの事を話した。試作品はマリエール自身とその側近で作った事も話した。

「5歳の令嬢の発案? 信じ難いな。世の中にない物を作ることは簡単な事じゃない。その令嬢ただ者じゃないな。気にいった。お前の条件を飲もう。その代わりその令嬢の考え出したアイデアは全てこちらに回せ。」

マリエールのアイデアは利益を生む事になった。貴族用の製品も作りアレンやマリエールがバックアップして貴族に売り込む事になった。

 マリエールとアレン王子は、リバーシに続いてトランプ、カルタ、囲碁、将棋、チェス、麻雀などのゲームを開発して売り込んだ。全てが上手く行くわけでもないし日本と同じルールでもないがゲームは概ね上手くいき莫大な利益をアレン王子とマリエールにもたらした。

 マリエールのもう一つの目標、魔法についても怠りはない。火、水、土、風の魔法は基礎部分は出来るようになり魔力も伸びた。王侯貴族たる学習や実技の実践も怠りなく忙しい日々を送っている内に6歳を迎えた。

 アベルという側近に商人との繋ぎを頼んだ。マリエールはリバーシの試作品を作りアベルと対戦した。アベルはリバーシの面白ろさを知った。

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