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         1  転生

 加納慎二は大災害のため急患がひっきりなしに訪れる病院の医師として働き詰めだった。少しは休むべきだったが倒れて転生した。

          1  転生


 大災害の最中、医者の健康管理は自己責任だ。次々を運ばれる急患にベテラン医師は上手く休憩を入れていた。同年配の医師もそれなりに仕事をかわしている。医師の仕事に情熱を傾けていて要領の悪い僕だけが働き詰めになる。そろそろ休まないと身体がもたないと思うとまた急患が来る。そんな状態が一週間続く。看護士が、

「加納先生、そろそろ休まない倒れますよ。」

その時休憩してれば違ったかも知れない。「そうですね。」と言ってなお働き続けた僕が馬鹿だった。急患の知らせがあってそちらに向かうとした時、倒れて意識が途絶えた。

 気が付けば大きいベットに寝ていた。周り覆うのが天蓋だと判るのに時間がかかった。天蓋の外に人がいる。今どのような状況なのか聞くために声をかけた。

「ここはどこの部屋ですか。患者はどうなっていますか。」

天蓋の中に入って来たのは見慣れぬ巨大な女性だった。3mか4mはあるだろうか。女巨人は何か叫んで部屋を飛び出して行った。もう一つの記憶が蘇って、自分がアレン王子5歳だった事を理解したのは人が集まる前だった。

 人が集まって来た。御殿医や王妃つまり僕の母親や側近達だ。御殿医は、

「問題ありません。体温も脈も正常です。顔色も戻っています。しばらく軟かい物を食べさせ休養すればよいでしょう。念のため2日後再診しますのでそれまで休養させください。」

一同安堵の表情を見せた。アレンは、

「マリエールはどうしてるの。」

と聞いた。マリエールは、公爵令嬢でアレンの婚約者だ。アレンは気を失う前マリエールと側近にボートに乗せて貰って船遊びをしていた。マリエールが池に咲いている花が欲しいと言い出して側近が花を取ろうとしてボートが転覆した。アレンは気を失って今になる。側近の一人が、

「マリエール様も静養して見えます。マリエール様は昨日意識が戻り明日まで静養するようにと言われいるそうです。」

王妃は、

「アレンが無事で良かっわ。痛いところとか苦しいところとかないかしら。」

転生者だとばれないように、アレンの記憶を辿って子どもらしく、

「ありません。大丈夫です。ご心配お掛けしました。お母上。」

御殿医や王妃は退室していった。

 見慣れぬ女巨人は子ども部屋の女官の一人だった。転生して急に身体が小さくなって女官が巨人に見えたのだアレンは女官に魔法の本を持って来るように伝えた。王侯貴族のアレンやマリエールの年なら読み書き計算が出来る。本も読める。アレンやマリエールには魔法がある。王侯貴族なら魔法があって当然だ。魔法の力が弱いと王侯貴族でいられない。アレンやマリエールには王侯貴族として十分な魔力が備わっていることが判っている。転覆前のアレンも魔導書を読んでいた。だから女官はアレンの言葉を疑わず。女官はアレンが指示した魔導書を持って来た。アレンが試したい思ったのは念話だ。魔導書に書かれている通り念話を試した。相手はマリエールだ。アレンは念話を開始した。

「マリエール、聞こえているかい。僕はアレンだ。きみと念話したい。僕はきみと秘密を共有したい。」

しばらく反応を待った。マリエールから反応があった。

「アレンなの。不思議な物ね。念話なんて生まれて始めてだわ。突然アレンの声が頭に響いて、思わずあなたを探したわ。念話だなんて知らかったから。でもこれは便利ね。秘密の話し合いに使えるわ。」

マリエールもこの念話の話し合いに乗り気のようだ。アレンは、

「早速だが僕の秘密を話すよ。あの転覆の時、アレンは死んだ。僕はアレンに転生した加納慎二という異世界人なんだ。気味が悪いなら理由を話して婚約破棄しても構わないよ。」

アレンはマリエールに打ち明けた。転生者が婚約者だというのは申し訳ない気がするから、しばらく交信が途絶えた。マリエールは、

「偶然かしら、マリエールもあの転覆の時死んだのよ。私は山本香織。同じく日本人よ。同じ日本人同士なら上手くやれそうね。」

それからお互い色々話した。2人は社会人だった。アレンは医者でマリエールは高校教師。不思議と趣味が一致している。読書や料理

音楽や映画鑑賞の趣味は一致している。アレンは工作や機械いじりが得意でマリエールは手芸やデザインか得意だ。

 2人は当面の目標を話し合った。当面の目標は魔法の種類を増やす事と日本の知識を活かして流行や利益を生み出せないか考えて行くことにした。取り敢えず魔導書を読みあさって次々と試してみる事にした。そしてお互いに念話で報告し合うことにした。流行や利益を生み出すためには平民の商人や職人との繋がりも欠かせないだろう。お抱え商人みたいな物が必要かも知れない。取り敢えず有能な平民と繋がりが持てないだろうか。マリエールは、

「私達4月まで後3ヶ月は正式な王族でも貴族でもないわ。私達の婚約もまだ口頭で約束しただけで正式には4月になってからよ。側近もそれまでいないわ。流行や利益は4月から具体的に動くことにして今は考えたり、魔法の種類を増やすのが先決よ。」

2人は先ず魔導書を読みあさる事と片っ端から試す事にした。

 アレン王子に転生した。婚約者のマリエール令嬢とボートに乗っていて転覆してしまった。マリエールと念話で話した。

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