第7話 第1回WDO最強決定戦 予選
2041年12月31日火曜日、第1回WDO最強決定戦――略はWDOUT――の予選が行われた。
WDOUTにエントリーした人が多すぎたため、16ブロックのバトルロワイヤル形式
で16人を選ぶことになったのだ。
運営により、同じパーティーやギルドの人とはできるだけ同じにならないようにされていた。
ソルは第3ブロック、テラは第7ブロック、アサヒは第12ブロック、ルナは第14ブロックだった。
「いいか?予選ではそれらを使うなよ?使うのは本戦からだ」
「「「わかった」」」
「よし、全員残るぞ!」
「「「おー!」」」
* * *
まずはソルの試合である。
4人の中でソルはあまり装備が変わっていないので、一番弱いように見えていた。
スキンヘッドの男達に絡まれることもあった。
「お兄ちゃん大丈夫か?」
「俺に勝ちを譲ってくれてもいいんだぜ?」
ソルは無視した。
そして開戦。少しいらついていたソルは、全員を瞬殺することに決めた。
「『風纏』『雷纏』『殲滅ノ霧』」
「ぐわっ」
「ぐはっ」
敵のHPが減り始め、すぐにゼロになった。
それもそのはず、今のソルのステータスと武器、スキルは結構やばいのである。
ソル(Lv.35)残りSP.0
HP500 MP200 STR150 AGI150
DEX50 INT30 VIT50 LUK50
武器
【陰陽剣】『進化』
STR +300 AGI +300
二本で一本の剣。
『進化』…経験値を与えることによって進化する
スキル
『風纏』…風を剣にまとわせる 『雷纏』と同時に使うとSTR ×3、クールタイム2時間
『雷纏』…雷を剣にまとわせる 『風纏』と同時に使うとAGI ×3、 クールタイム2時間
『殲滅ノ霧』…STR値とAGI値を合わせた数が攻撃力になる霧
今のソルのSTRとAGIは、どちらも1350である。
常人に耐えることができるはずがない。
こうして、ソルの試合は一瞬で終わった。
* * *
次はテラの試合である。
テラは試合開始直後、『影潜』で他の人が倒されるのを待っていた。
そして最後の一人になったとき、テラは影の中から飛び出した。
テラは、ここまで戦い抜いたプレイヤーに敬意を払い、最大威力で倒すことにしてあげた。
「『影纏』『光纏』『陰陽融合』…………『威力凝縮』『陰陽連斬』」
凝縮された光と影をまとった連撃がプレイヤーを斬り裂く。
「ここまで来てたのにいいいぃぃいぃ」
情けない悲鳴とともにそのプレイヤーは爆散した。
ここで、ソルもやったのでテラのステータスを書く。
テラ(Lv.42)残りSP.0
HP200 MP600 STR170 AGI170
DEX200 INT130 VIT20 LUK100
『STAR』の中で一番高いステータスである。
* * *
次はアサヒである。
アサヒはソルやテラのようにすることはなく、正々堂々正面から打ち破りに言った。
「『炎纏』『居合・転移』『火炎地獄』」
これだけで10人を倒し、残り10人ほどとなっていた。
「まずいぞ!あいつは強すぎる。協力してあいつを倒そうぜ!それが終わってからまたバトロイに戻るぞ!」
「「「「おー!」」」」
てな具合で、敵は結託した。
「めんどくさ。『七星連斬』」
七人死亡。残り数人。
「もういいや、『殲滅ノ霧』」
もうどうでも良くなったアサヒは正々堂々を諦め、ソルの使ったスキルで全員を消した。
ここまでやってきたので、アサヒのステータス。
アサヒ(Lv.31)残りSP.0
HP3000 MP1000 STR100 AGI100
DEX40 INT85 VIT60 LUK50
なんかだんだん短くなってきている気がする。
* * *
最後はルナである。
ルナは試合開始直後から、高威力の魔法で攻撃し続けた。
HPの低いものから順に爆散していき、残り一人となっていた。
ただ、その一人だけほかと雰囲気が違っていた。
「『氷纏』『魔力解放』『絶対零度』!」
「『全属性一次融合』『爆嵐砲』」
相手がスキル詠唱をするとともにこちらも詠唱をする。
相手の氷の嵐が荒れ狂うのを、爆発で吹き飛ばす。
それから反撃。
「『全属性纏』『攻撃爆発』『魔女ノ一撃』」
「っ!『カウンター』!」
だがそのカウンターもあらぬ方向に飛んでいく。
「『刀身延長』『竜巻』!」
「やばっ!『全属性集中』『倍加カウンター』!」
「ぐはっ」
「『永久凍土』!」
相手の攻撃を跳ね返したルナは、相手を拘束した。
すると、相手が話しかけてきた。
「くっそぉ、スキルを隠さずに使えばよかったぁ!」
「私も隠してるよ?」
「それでも行けるぐらいのスキルだよ…………おい、お前。頼みがある」
「何?」
「俺とフレンドになってくれねぇか?」
「あぁ、いいよ」
「いいのか?やったぁ!!」
「強い人とのつながりは必要だしね」
「……アルマだ、よろしく」
「私はルナ、よろしくね」
「じゃあとりあえず、この試合を終わらせてくれるか?」
「いいよー、『魔女ノ一撃』!」
こうして、試合は終わった。
ただ、これが将来、ギルド『大日本帝国』の次席となる男とルナの出会いだった。
そしてルナのステータス。
ルナ(Lv.29)残りSP.0
HP600 MP7000 STR150 AGI100
DEX50 INT180 VIT30 LUK40
他にもいろいろな人達がして、予選は終わった。
夜も遅くなってきた――といっても5時なのでいうほど遅くはないが――ので、次は年越しである。




