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スキルツリーをぶっ壊すチートな邪神の御子さまは、いずれ最強になられるお方です。  作者: イ尹口欠
少年時代は自由にやるんでお構いなく

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53/135

53.さあ夜の始まりだ!

その日は幾度かの戦闘と休憩を経て、日が暮れる前に野営の準備を済ませる。


戦闘は強敵続きで、だいたいレベル30前後の魔物ばかりと遭遇できた。

おかげでタマのレベルは早くも7になり、タマ2号も11に上がった。


夜は徹夜できるようになった俺が不寝番だ。


ふたりにはぐっすりと眠ってもらう。


「ふたりとも俺のことは気にせず、ゆっくり眠ってくれ」


「なんか悪いね」


「う~、私はもうクタクタだから、遠慮なく寝させてもらうね」


タマはあっという間に眠りにつく。

クーラも外套に包まるが、ふと何かに気づいたように顔を上げた。


「イズキ。結局、【夢魔】はどうしたの?」


「取得したけど?」


「…………」


タマと俺とを視線が行き来している。


クーラは「ほどほどにね?」と意味深な言葉を残して眠った。

余計なお世話だ。


俺は夜の森の空気を肺に入れ、剣を抜いた。


【並列思考】により、現在の俺は4つの思考を同時に行うことができる。


まずひとつ目は、この身体を使っての剣の訓練だ。

休憩のときに教わった武器術を習得すべく、素振りを繰り返す。

体力を消費するので、定期的に〈クリエイト・ポーション〉で体力回復薬を生成して飲むのも忘れない。


ふたつ目は、魔術の訓練だ。

【森の魔王】と【夜の魔王】によって魔力は常に回復し続けている。

その魔力を無駄にしないため、魔術を使い続けるのだ。

消費する魔力の配分に気をつければ、常に魔術を行使し続けることができる。

魔力が使いたい放題なんて機会はこれまでなかったから、こんな贅沢な訓練はしたことがない。

魔術の腕を格段に伸ばせるだろう。


みっつ目は、周辺の警戒だ。

【聴覚】【聞き耳】【嗅覚】という人狼族の感知能力に常に意識を向け続ける。


よっつ目は、【夢魔】を使ってタマの夢の中に侵入する。

目的はもちろん――


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