※全力の陣取り(遊び)~後編~
走りだした俺は取り敢えず前にいる子をタッチしにいった。すると簡単にタッチ出来た。
(まあまだまだ子供か...)
そう思っていた。が子供はタッチされてでも素早く真ん中を踏むことによって鬼になるのを回避したようだ。
(子供の動きと判断力じゃないよこれ!?)
脳内でそんなツッコミを入れながらこのままでは子供たちに馬鹿にされて終わると思ったので、少しだけ作戦を考えた。
考えた作戦はこれだけ
1:あえて真っ直ぐ突っ込む
2:俺の体格を利用して足は真ん中を踏みながらタッチする
3:タッチしてからバックステップ
この中で有効なのは2か3なのだが2の場合流石に大人げが無いので消去法で3にする。
直ぐに実行する。さっきとは違う子を狙ってダッシュした。ちゃんとタッチ出来たのを確認して(このかん約0.2秒)直ぐにバックステップをして真ん中を踏みそのままの勢いで自分の陣の端までとんだ。するとその動きには流石についてこれなかったのか子供は真ん中で止まっていた。
すると鬼になった子も違う子を狙い始めた。タッチしたが最初からタッチされてもいいように姿勢を整えていたのか直ぐに真ん中を踏まれただがそのさい勢い余ってそのこは落ちてしまった。
「ユウくんおちたー」
「せんせーユウくん落ちたから5歩引いていいんだよね。」
「ああいいぞー」
すると皆は一歩また一歩と引き始めた。皆引き終わったようなのでジャンケンをまたする。今回はジャンケンに負けても直ぐにタッチ出来るようにしよう。
「最初はグージャンケンポン」
今度は俺の右側の子でまだこの遊びで狙われても鬼にもなって無い子だった。ジャンケンで負けた瞬間最初と同じく皆は逃げたがその子はそれよりも早くタッチしにきた。
「はっ」
両隣の俺とユウくんをタッチしにきたが今回は俺も本気なので逃げれたがユウくんは出だしが遅かった為逃げ切れなかった。ユウくんが鬼になり俺を狙い始めた頃にシスターの声が聞こえてきた。
「ご飯ですよー」
子供たちは一斉に遊ぶのを止めシスターの方へ向かった。俺もシスターの方へいく。
「お疲れ様でした鑑さん。」
「ええ大変でしたよ。皆凄いスピードと判断力ですね。」
「そうでしょ、元金ランク冒険者の私より速い子たちばっかりですからね。」
「えっ元金ランクだったんですか?」
「まあこれでも結構有名だったんですよ。今では冒険者を止めて孤児院のシスターなんてやってますけどね。」
「そんなんですか。」
「そんなことより今日は1日ありがとうございました。」
「いえいえまた今度依頼ではなく遊びにきますね。」
「本当ですかありがとうございます。そのときは宜しくお願いしますね。」
それから俺は冒険者ギルドにクエスト達成に報告をしにいった。




