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第十一話 血染めの川中島
第四次川中島合戦――。
八幡原は、両軍の血で赤く染まった。
上杉軍一万三千。
武田軍二万。
激突した両軍は、多くの名将たちを失うこととなる。
<上杉軍の戦死者>
志田義時
大川忠秀 ほか
三千人以上が死傷。
<武田軍の戦死者>
武田信繁
諸角虎定
山本勘助 ほか
四千人以上が死傷。
中でも、武田軍の軍師・山本勘助の死は、武田軍に大きな衝撃を与えた。
勘助は、上杉軍を妻女山から誘き出す「啄木鳥戦法」を進言する。
しかし、その策は上杉謙信に見破られていた。
霧の八幡原。
突如現れた上杉軍の猛攻により、武田本陣は壊滅寸前に追い込まれる。
すべての責任を背負った山本勘助は、自ら槍を手に上杉軍へ突撃。
柿崎景家隊と激突し、壮絶な最期を遂げた。
享年六十九。
その死は、まさに戦国そのものであった。




