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第捌話『楊家』

 八つ時頃から、星鸞は道行く町人を掴まえ、行方不明になっている楊蘭の家を訊いて回っていた。

 勿論家の者に例の簪を見せて、本当に彼女の持ち物で間違いないか確認する意味と、そこから何かしらの情報が出てこないかという期待からであった。

 だが、厄介だったのは、楊家が商う宝飾店は直ぐに皆分かるのだが、自宅は別らしく、知る者にはなかなか当たらなかったのだ。

 現在店舗へ試しに来てはみたが、立派な佇まいは今や閑散とし、それどころか木戸が閉められ、すっかり店仕舞いの様相であった。


 ――無理もないか……。


 楊蘭は一人娘であったことは、楊家を訊ね歩く合間に聞き齧っていた。

 大変気立ての良い、店の看板娘であったと――両親もそんな彼女を自慢に思っていたらしく、結婚を約束した郡守の息子の事も「娘が選んだのだから」と、信頼しきっていたのだそうだ。

 しかし、その娘が行方不明となったが早いか、さっさと次の婚約相手をつけてしまった冷淡な郡守とその息子に、楊夫妻はあまりに衝撃を受けたことだろう。

 心に負った傷の深さは計り知れず、客相手の商いなど到底愛想よく出来る筈もない事に、他所から来た星鸞ですら同情の念を禁じ得ないのだ。


「おや、楊さんの店に用かい?」


 店の前で腕組みをして考え込んでいた星鸞に、杖をついた老婆が、軒先に設置されている腰掛けに座りながら声をかけてきた。


「あんた良い男だねぇ。さては想い人に贈り物でもってわけかい?」

「いや、そうでは――」

「残念だったねぇ、楊さんご夫婦は暫く立ち直れそうにないからねぇ。可哀想に、結婚前の可愛いお嬢ちゃんはどこへ行っちまったんだか。ここの簪なんかは特に人気でねぇ。私もまだ若い時分は旦那に貢いで貰ったもんだが……ああ、勿論その時のお店は、今のご夫婦じゃなくて、先代だけどねぇ。本当に残念だねぇ。ご夫婦はあっちの家に籠りきりだよぉ」


 一見人に話し掛けるのが好きなただのご老人ではあったが、星鸞は話が途切れるのを見計らい、ご婦人を敬う紳士然とした態度で尋ねた。


「楊夫妻のお宅をご存知で?」

「ああ、勿論。あそこの家は顔馴染みでねぇ。お嬢ちゃんが赤ん坊の頃、よくあやしてあげたもんだよ」


 灯台下暗しとはこの事か。店の前に寄ったのは正解であった。


「見たところ足がお悪いようで?」


 星鸞はここぞとばかりに人好きする顔を作る。


「ああ、歳には敵わないねぇ。足腰弱くて、ちいと畑に食べる分だけ野菜を取りに行ったら、息が上がってしまってねぇ」

「それはお疲れでしょう。楊夫妻のお宅は、貴女の家の近所ですか? 良ければ一緒に馬へ乗って案内してください。場所さえ分かれば貴女を家に送って行きますよ」


 老婆は一瞬驚いて見せたが、直ぐに頬へ手を添え「あらあら」と照れる素振りを見せる。


「馬に乗せて貰うだなんて、旦那との結婚式以来かもしれないねぇ。お言葉に甘えちゃおうかしら?」

「ええ、是非とも」


 星鸞はまるで麗しの姫君を扱うが如く、恭しく皺を刻んだ手を取った。

 優しく曲がった腰を片手で抱え込むと、さっと軽快に馬へ跨がり、老婦人を背中から包むように手綱を握る。


「んふふ、あんたさてはすけこましの類だね?」

「とある人から、ご婦人は、特に人生経験が豊富な人間は敬えよ――との教えですので」

「ほう、良いこと言う人だね。ただ気をつけなさいよ? 八方美人の男は怨みを買うからねぇ」

「人生の先輩の言葉は、しかと肝に銘じておきます」


 すっかり上機嫌な老婦人が指差すままに、星鸞は住宅地の一角を目指す。

 軒並み庶民にしては立派な家々であるが、特に大きい邸宅に、節が張った細い指が向いた。


「楊さん家はここだよ。ご夫婦に会えたらよろしく言っといてくれないかい? 近所のおばあちゃんが寂しがっているから、そろそろ顔を見せとくれって」

「ええ、承知しました。それでは玄関まで送りましょう」

「いいや構わないよ。ここで下ろしとくれ。ありがとさん」


 馬から老婦人を下ろしていると、斜向かいの家から、慌てて三十路くらいの女が出てきて「お義母さん、どこ行ってたんです?!」と、叱るように手を繋ぐ。


「良い男に口説かれとった!」

「ええっ?!」


 驚き困惑する女に、軽く会釈する星鸞の表情を見て、老人は「ほらな」と得意気な表情を作る。

 女は唖然としながらも、ほんのり頬に朱をのぼらせた。


 ――少し徘徊癖のある婆さんだったか。拾って来て正解だったな。


 ついでの人助けに満足しながら、早速楊家の門を叩いた。

 しかし、直ぐに家の者は出てこない。

 代わりにおどおどとした家政婦が、そっと玄関の扉を少しだけ開けた。


「どちら様で……?」

「失礼する。行方不明であるこちらの楊蘭お嬢さんについて話がしたい。主人はご在宅か?」

「なんと、お嬢様の行方になにか進展が?! 直ぐに旦那様と奥方様をお呼びしますので、客室でお待ちになっててください!」


 家政婦はばたばたと客間に星鸞を通し、大声で「旦那様! 奥方様!」と、二階の部屋に忙しなく呼びに行く。

 直ぐに二人分の足音が一階へ下りて来て、逸る気持ちを抑えきれずに、楊蘭の父が半ば叫び声のように「娘が見つかったのか?!」と、客間に飛び込んで来た。

 案内された椅子に座る間もなかった星鸞は、そのまま立ってお辞儀をする。


「初めまして。私は旅芸人をやっている者ですが、こちらをつい先程拾いましたので、届けに上がりました」


 そっと懐から花の簪を取り出すと、主人も、そして後から追い付いた妻も、あからさまに気落ちしてしまう。


「そんな……それだけ?」


 髭面の口元が力無く開く。

 家の主は完全に絶望していた。


「ああ、どうして……間違いありません。それは娘の簪です。十五の誕生日に作らせた……あの子の名に因んだ花の簪です……」


 げっそりとした頬を化粧で隠した様子もない妻が、そう伝えつつ涙を一筋流す。

 夫婦が待ち望んでいたのは娘そのものであり、こんな物品などではけしてない。

 あまつさえ、そのようなものが他人の手に拾われるようなら、きっと娘は無事なわけはないのだろう。

 そういった嫌な想像まで広がってしまったに違いなかった。


 ――しまったな……つい情報を優先して前振りが雑になってしまったか。ここから会話が成り立つか?


 星鸞は反省し、一つ小さく深呼吸をした後、手前にいて項垂れる父親に手を差し伸べる。


「こちらの家に行き着く前に、色々と町人から伺いました。特に近所のお婆様が、あなた方を心配なさっていましたよ。私も乗りかかった船です。何かお手伝い出来ることはないか、どうかお話を聞かせてもらえませんか?」


 優しい言葉掛けに、藁にもすがりたい気持ちなのか、家の主人は妻を見やり、妻もまた、涙を拭きながら夫を見て頷いた。


「この際、娘を見つけてくれるなら、芸人だろうがなんだろうが構わない。どうか居なくなった時の話と、その後を聞いてはくれないか?」

「他所から来た人の意見も、どうぞお聞かせ下さいな。本当に何も手がかりがないのです」


 夫婦揃って深々と腰を折って懇願するので、星鸞と家政婦が見かねて二人を宥めながら背凭れのある長椅子に座らせた。

 家政婦はそそくさと茶を淹れに部屋から出て行き、夫婦は互いに深いため息をついた。


「ちなみに、この簪はどこで拾ってくれたのですか?」


 少し冷静になった楊蘭の父が、娘の簪を星鸞から受け取り、傷や破損がないかを見ながら言った。


「あれは……水路ということで良いでしょうかね? この町は非常に水の道が多く、正式な名前が出てきません。丁度そう……水車があり、畑があるような、そんなところでキラリと光っていました。何かと思い、水底から拾い上げたのです」


 星鸞は咄嗟に考えた嘘で誤魔化した。死んだ水守が隠し持っていたらしいなどと言ったら、死体を暴いたのか、はたまた水守が娘を拐かしたのかなど、あちこちに話が飛んで収拾がつかなくなってしまうのは目に見えている。

 それに、間違いなく星鸞自信の信用にも関わるだろう。


「そうでしたか、何処かから流れて来たのでしょうかね……水路と言うことは、まさか山の方からじゃ?」

「あなた、まずは居なくなった日をお話しましょうよ」

「あ、ああ、そうだな。旅の人、あれは六日前の事でして――」


 妻に促され、主人は記憶を辿る。

 六日前は長い豊穣祭への準備期間の頃である。

 その日、楊蘭は店の飾りつけと、露店商に委託する品々を父と楽しく選別していたそうだ。


「そんな折でした。そろそろお昼にでもしようかと話していたところ、郡太子様の下男が手紙を持ってきました」


 その手紙には香が焚き込められ、可愛らしく気取らぬ小振りな花が添えられていたことから、誰が見ても恋文であることは明らかであったという。


「娘は手紙を読んでそわそわしていました。交際している件は私たち夫婦にちゃんと教えてくれていた素直な良い子です。郡太子様のご子息、宋俊(そうじゅん)様と、祭りが本格的に始まる前に、町を散歩するのだと伝えてくれました」


 両親公認の逢瀬とは、果たして逢瀬と言うのかはさておき、とにかく包み隠さず清い付き合いをしていたらしいことは本当であるようだ。

 しかも手紙の細やかな気配りから察する限りでは、まさに絵に描いたような相思相愛ぶりである。


「具体的に申しますと、祭りの期間に入る前日に、成功や無事故を願うため、寺院にてお祈りをする風習がありましてね。その際、願い事を書いた札を天に送るため、焚き火に投げ込むのですが、それをやって来るついでに、彼と夕飯を食べて帰ってくると……」

「委託した商品が期間中に全部売れるよう祈ってくるなんて、言ってましたわね」


 妻であり、楊蘭の母でもあるその人は、再度溢れそうになる涙を堪えるように、鼻を遠慮がちに啜った。


「訊く限り、大変微笑ましいですが」

「ええ、なので私たちも特に何も疑いもせず、夕方迎えに来た宋俊様に、娘を預けたのです」


 しかし――と、楊主人は口ごもる。


「まさか、それで帰って来なかったと?」

「はい……そうなのです。多少遅くはなると思ってもいましたし、ひょっとしたら向こうのお宅の夕飯にでも招かれ、ご厄介になっているのかもしれないと、呑気に翌日まで待ってしまったのです」


 後悔先に立たずとはいうが、もう少し心配が勝っていればと、夫婦両人とも、人の親なら当然の自責に駆られているようであった。


「それで、お相手の方はなんと?」

「ええ、当然私たちは異変に気づき次第、宋家の門を叩きました。しかし、郡太子様も、当事者である宋俊様も、しっかり家の前に送ったと言っているそうなのであります」

「ん? 口振りからして本人は顔を見せなかったのですか?」

「ああ、ええ、はい。まさにその通りで……門の前で下男から伝言として言い渡されただけですよ」

「信じられませんでしょう? あんなに誠実そうだった人の対応だとは思えませんわ!」


 妻ははっきりと怒気を含んだ声音で言い捨てた。


「それから捜索願も出しまして、我々夫婦も直接方々探したのですが……」

「郡太子様が持ち込んだという婚約話が、翌日直ぐ耳へ届きましてね。捜索に協力してくれていた人たちは口々に、別れ話に納得出来なかった娘が……その、自ら"隠れ"たのではないか……と」


 とうとう妻の方は咽び泣き初めてしまった。

 家でただただ呆けた脱け殻のような暮らしをしている分には、現実を多少逃避出来ていたのだとしても、こうして改めて語れば鮮明に悲しみが振り返す。

 隠れる……つまりは自害を予想しての言葉であろう。

 直接そう言い表すのが憚られるだけで、その言葉の持つ意味を、両親は重すぎる程に理解していた。

 純粋な娘であったからこそあり得る話ではあると、両親とも妙に腑に落ちてしまったのであろう。


「人は目的のためならいくらでも冷酷になれるのは、私も商人の端くれですから理解はしているつもりです。しかしこんなことはあまりに理不尽です! それもあからさま過ぎる! この屈辱の極みに、我々夫婦は耐えかねてしまいました」

「でも、それでも! 私は捜索願を取り下げはしません! きっと、今も何処かであの子は泣いているのかもしれませんもの……」


 いよいよ感情に流されるまま発言し出す夫婦に、星鸞は一旦落ち着こうと提案し、家政婦がいつの間にかそっと目の前に置いてくれていた茶を飲むよう促す。


「私に子はいませんが、あなた方の苦しみは痛い程理解出来ました。話してくれてありがとうございます。そして、その中で幾つか疑問に思ったことがあるので、答えて頂きたいのですが」


 丁度良い冷め具合の茶を飲み、場は一応の平静さを取り戻す。


「はい、どうぞ」


 そう頷いたのは主人だ。

 家長の意地か、妻よりも毅然としようという態度が窺える。


「まず、その耳に届いたという婚約者の話しは、一体誰から聞いたのですか?」

「人伝いにですね。山にも入って捜索しようと話が進んでいたところ、後ろから声をかけられて――直接私に伝えて来たのは、義理の兄ですが、彼もまた人伝いに聞いたらしく、誰からとは明確には分かりません」

「でも、つい三日前に中央からの立派な馬車で来た使者が、郡太子様の邸宅を訪問したのを見たと、うちの家政婦も言っておりました! 間違いなく宋俊様は中央貴族の娘が鳶のように拐って行かれるんですわ! そのための結納やら持参金やらの話で来たのでしょうが、なんと忌々しい!」


 家政婦は壁際に控え立っていたが、奥方の茶器を持つ手が震え始めたのを見て、慌てて側へ寄って来た。


「奥方様、これ以上は発作が起こります! 二階でお休みになりましょう? ね?」

「ううっ、娘を、どうかくれぐれも宜しくお願いします……」


 手を取られ、よたよたと家政婦を頼りに席を立つ妻を見て、主人は何処か遠い目をして見送った。


「どうにも彼女はあれからというもの、精神が高ぶると震え、最悪呼吸がおかしくなるのです」

「そうでしたか……無理もありません。貴方は大丈夫ですか?」

「大丈夫かと聞かれると自信はありませんが、私まで倒れる訳にはいきませんからね。あとは何か質問ありますか?」


 肩を窄めて見せる主人に「では、あと二つだけ」と、質問の見通しを持たせる。


「宋俊様はそんな噂が流れているというのに、家から顔を出さないのですか?」

「出せないのではないですか? 一切この五日間音沙汰がありません」


 噂が長引き波及すれば、何れ中央にいる婚約者とやらにも知られてしまうかもしれないと言うのに、訳も話さず世間体からただ逃げているというのだろうか。

 だとしたら実に情けない男であるが、こうなるとそもそもの人となりが気になると言うものだ。


「では最後に、宋俊様がお嬢さんに渡していた手紙を見せては頂けませんか? 何か手がかりがあるやもしれませんので」

「ええ、娘が一通一通、花も押し花にして部屋に残してありますから、そのままお渡ししても構いませんよ。正直、手紙が目の端に映るだけで、私も妻のようになりかけてしまいますからね」


 男親として、将来義理の息子になるかもしれなかった人物の裏切りは、腸が煮えくり返る思いなのだろう。

 気持ちは想像に難くはないが、まだ真相にたどり着いていない以上、この夫婦と共に、感情に流され結論を急ぐわけにはいかない。

 星鸞は一先ず、最近の三通ほど手紙を借りる事にして、楊家を後にすることにした。


「それでは、進展がありましたらご報告に上がります」


 星鸞が玄関先で頭を下げ去ろうとすると、馬に跨がる前に、楊主人がさらに巻物を一巻渡してくる。


「正直素性の知れない貴方に娘のこれを預けるのは気が引けるのだが、何故か貴方には強い正義感と覇気を感じます。何かの参考になれば……」


 良質な紙で出来たそれは、到底農民や一般商店が子供に渡せるような代物ではない。

 宝飾店が繁盛していた事と、何よりも一人娘を溺愛していたことの証である。


「これは?」

「娘の日記です。乙女の恥ずかしげな話も当然ありはしますが、手紙でお互いどんなやり取りをしているかは推し測れるかと」

「分かりました。大切に拝見致します」

「どうぞ……お頼み申しますっ!」


 楊主人は星鸞が馬で去っていくのを、見えなくなるまで深々と頭を下げていた。

 捜索に関わっていた人々には勝手に見切りをつけられ、本人たちの精神的気力も擦り切れ、それでも最後の頼みの綱と、この素性の知れぬ世話焼きの旅人を選んでくれた。

 星鸞はその責務を全うするため、西日が沈み始めた町を馬で進む。

 彼の手には一通の宋俊の手紙が握られている。

 そこにはこんなことが書かれていた。


『愛しの小さな私の蘭花よ。少し肌寒い時期になったけれど、風邪などは引いていないかい? 今日は一人の友を紹介したい。私の学友に伯養公(はくようこう)という頼れる友がいる。少し変り者で、新しい商売を始めたいらしく、最近は香料を研究しているそうだ。他人にも自分にも厳しい男だが、私たちの仲をその男がとても良く思ってくれているようで、今日の花はその彼が君にどうかとくれたものだ。薔薇の香りに似ているのだそうだけれど、どうだろうか? 彼が今度一緒に話そうと言ってくれているよ。ひょっとしたら、君の宝飾店と組んで、香水の容器でも頼む気かもしれないね。全くちゃっかりしている奴だが、良い奴には違いない。私が保証するよ。私も可愛い君を彼に自慢したいのだけれど、機会があえば、連れて来ても構わないだろうか?』


 手紙の裏に薄く膠で押し花がつけられている。赤色のまだほんのりと香りが残る天竺葵であった。


 ――本人が顔を出すつもりがないなら、この友とやらから聞き出すしかあるまい。この手紙は最後のものから一つ前のもの。つまり寺院の祈願あたりで三人顔合わせをしていれば、宋俊と楊蘭の行動が把握出来るはずだ。


 星鸞は一縷の望みを賭け、日が落ちる前に何とか片を付けようと、伯養公という人物の居場所を調査し始めたのだった。

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