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ノエルがいない(3)
「まったく。」ノエルの母親はあきれているようだった。
「それなら、探しに行きましょうか。」クルトの息子が提案した。
「そうですね。暗くなる前に見つけた方がいいでしょうね。」男はそういって、山へと続く道をみた。大した高さの山ではない。だからと言って、こどもひとりを簡単に見つけられるほど低くはない。
こどもが一人、けがをして、動けないまま、どこかに見えないところに隠れてしまっていたら、見つけるのは大変だろう。野生の魔物だって、いないというわけではない。
すると、クルトの息子が山の方を突然言った。
「いた。」
彼の言う通り、山へと向かう道の先、山の入り口のところにこどもがひとり立っていた。ノエルだった。




