エンドファイナル 俺たちの戦いはここからだ
「……いいぜぇ。簡単に死んで貰っちゃ、面白くないからなぁ!!」
聖夜は駆け出し、ボスゾンビの腕へと剣を振り下ろした。
飛び散る血肉などは気にせず、ひたすら切りつけ続ける。
そんなことが出来るのは、勿論キャーミャという名の盾があるおかげだ。
ドスドスッ!
攻撃の途中、幾度か衝撃が襲ってきた。
見てみると、キャーミャの身体に、新たなナイフが刺さっている。
どうやら隙を見て、少女がナイフを投げてきたようだ。
だが、
「ムダムダァ!!そんな簡単に、俺を傷つけさせやしねぇよ!!!」
聖夜は煽った。
そうしながらも、的確にボスゾンビを切りつけ、どんどん追い詰めていく。
そして、数分時間が経ったところで、
ドサッ!
ボスゾンビの足が切り落とされた。
聖夜は笑みを浮かべ、最後のとどめを放つ。
グサッ!
「ッ!?」
ボスゾンビの首の半分まで聖夜の剣が食い込む。
その瞬間、聖夜の手にナイフが刺さった。
痛みで思わず聖夜が顔を歪ませる。
「ど、どうですかぁ?痛いですよねぇ?」
「ああ。痛い。……だが、痛いだけだな!!」
痛みは気にせず、無理矢理右腕を動かし、剣を最後まで振り切った。
ドサリとボスゾンビの首が落ちる。
ーーさて、残りは、コイツだけ、か。
「それじゃあ、さよならだ!」
聖夜は、少女に近づき、剣を振り下ろした。
もう少女が逃げることはしない。
剣は、少女の胸部へとシッカリ突き刺さった。
「ぐふっ!………ふ、ふふっ。わ、私は死んじゃいますね。お兄さん凄いです。……で、でも、タダでは死にませ、ん、よ」
そこまで言って、少女は目を閉じた。
直後、
《実績『力の四天王殺害』達成》
《ピミムの一部情報を取得します》
そして、その声が聞こえたと思えば、また別の声が、
「ゴアアアァァァァァ!!!!」
大きく口を開けたボスゾンビ。
その顔がゆっくりと聖夜へと近づいてきて、
《バッドエンド『存在しない勝者』へ到達》
《攻撃力が50パーセント上昇します》
「……あぁ。本当に、あいつタダでは死ななかったな」
聖夜は心の底から感心した。
最後、あの少女は、ゾンビ化しかけていたキャーミャの身体にバフを使い、無理矢理ボスゾンビにしたようだ。
幾らボスゾンビに戦いなれてきた聖夜といえど、密接した状況で瞬時に対応できるわけなく、あっけなく死んでしまった。
「まあ、でも、まだ何回でもやり直せるんだ。……やってやるよ。今度は、キャーミャも一緒に生き残って、な」
聖夜は暗い部屋の中、1人笑みを浮かべた。
まだまだ聖夜のループは繰り返される。
そのループが途切れる日は、いつか来るのだろうか。
……それは、女神のみぞ知る。
これにて本作は終了となります!1月半程度でしたがお付き合い頂きありがとうございました。
明日からは
今日も狂信!?教祖令嬢!! ~悪役令嬢?乙女ゲーム?それは、神より重要なのですか?~
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