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エンド18 諦めて別の道を

《バッドエンド『ボスからは逃げられない』へ到達》

《移動速度が50パーセント上昇します》


殺された。

 ーー万策尽きたな。

聖夜は諦め、肩を落とす。

それから、


「まあ、こうなったら仕方ない。新しいルートを試してみるか」


といって、スッキリしたような顔をした。

どういう意味で言ったのかって?

それは勿論。


「セーブ枠ももう1つ出来たし、新しく最初から始めてみるか」


聖夜は、セーブ1へ手を伸ばす。

事はなく、その隣にある開始地点を押した。

光が聖夜の体を包み、次の瞬間に視界に映ったのは、


「………よく来た。神の使いよ」


まだまだ数日ぶりくらいのはずなのだが、凄い久しぶりな気がする光景。

目の前にいるのは、がめつい国王とか、目茶苦茶強い騎士とか。

聖夜はその顔ぶれを見て、自然と笑みがこぼれる。


「よし!聖剣くらい抜いてやるぜ!」


聖夜はそう言って、許可も取らずに聖剣へ向かった。

そして、柄に手をかけ、力を込めて引き抜く。

今までと同じように、抜いた剣から光があふれ出し、


「おお!素晴らしい!」

「さすがは、神の使い」


貴族らしきモノたちの喜ぶようない終え。

それから、魔王のいるであろう場所からの暗い何か。

そんな諸々が終わり、


「ちょっといいか」


「ぬ?何だ?」


聖夜はゆっくりと歩いて国王へと近づいていく。

何の用かと国王は首をかしげているが、聖夜は用件を言わない。

ゆっくりゆっくり近づいていき、後1歩踏み込めば国王を斬れそうという距離で、


「お待ちください。神の使いよ。流石にあなたといえど、国王様に近づくことは許されません」


かなり強い近衛騎士団長グロスクロが間に割り込んできた。

聖夜もコレを無視して近づけば殺されることは分かったため、事情を説明することにした。

少し困ったような顔をした後、


「実はさ、……って事なんだよねぇ」


そう言って聖夜が足元に目線を落とすと、地面には赤い液体が垂れていた。

聖夜の服も、真っ赤に染まっている。

が、聖夜には傷1つない。


《実績『槍の最強騎士団長殺害』達成》

《グロスクロの一部情報を取得します》


「なっ!?」

「グロスクロッ!?」

「ひ、ひいぃぃぃぃx!!!?????」


貴族たちが驚愕の声と悲鳴を上げる。

ただ、聖夜はそんな虫の羽音のようなムダな音は気にせず、とある方向を向いた。

その向きに、部屋全体の緊張感が更に高まる。


「や、やめろぉぉぉ!!!!」

「待てぇぇぇぇ!!!!!」


制止の声が聞こえる。

が、もう遅かった。

聖夜の足元に転がるのは、2つの首。


《実績『金に呪われし賢王殺害』達成》

《ガンル・シビリルの一部情報を取得します》


《実績『鉄仮面の将軍姫殺害』達成》

《キャーミャ・シビリルの一部情報を取得します》


転がった2つの首。

それは、重要人物そうな国王とその隣にいた姫のような存在の首だった。

 ーーいやぁ。国王殺しちゃったよ。思ったよりあっけなかったな。拍子抜けだ。


聖夜は少し物足りなさを感じながらも振り返る。

はずだったが、


《バッドエンド『予想外の死』へ到達》

《思考速度が15パーセント上昇します》


後頭部に痛みを感じだ、と思ったらこれだった。

完全に予想外である。

折角国王を殺して、1番面倒な騎士も殺したのに、それでも死んでしまったのだ。


「何が起きたか、全然わからんな。後頭部に感じた刺激は間違いではないと思うが、一体誰が………」


聖夜は顎に手を当て考える。

が、全く思い当たることがない。

まあ、こういうときには、


「やってみなきゃ分かんないよな!早速もう1ループいきますかぁ!」


聖夜は初期地点に手を、


伸ばさない。


「その前にやっといた方が良いことあるよな。あいつのも手に入れてたのに、完全に忘れてた」


聖夜がそう言って手を伸ばすのは、やり直すための画面の横。

実績達成の報酬として手に入れは個人情報だ。

先ほど殺した騎士と国王と姫の3人に加え、四天王の1人であるキュネイの情報も手に入れている。


「ふむ。そんな過去があったのか。………え?意外だな………」


読んでいくと、意外と面白い発見がある。

聖夜は時を忘れ、それを読むことに熱中した。


…………。

それから2時間後。

読み終えた聖夜は達成感を覚え、満面の笑みを浮かべていた。


「よし!これのおかげで、だいたいの方針は決まった!やってやる!」


聖夜は笑みを浮かべたまま、開始地点を選択する。

光に包まれ、また国王の前に現れた。

それから聖夜は、久々に、かけだした。


聖夜がかけだして向かう先。

それは、最初に死んだときと同じく、国王の下。

だが、今回は今までの経験がある。


 ーーここだっ!

聖夜は国王に後数歩で届く、というところで体をひねった。

それは、最初に聖夜が死んだときのワンテンポ前で、


シュッ!

聖夜の顔の横を鋭いモノが通過した。

後ろから。


ドシュッ!

何かがつき長去る音がして、辺りに赤い血が飛び散る。

 ーー俺の予想通り。やっぱり、


「やっぱりいるよな。魔族」

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