アコーディオンの選び方《いち》
初めてアコーディオンを購入する時、どの様な楽器を選べば良いのか悩みますよね。「重いのは大変だし、軽い楽器で良いや」とか「ベースが沢山あると覚えられないから少ない方が良いや」とか思われるのではないでしょうか?
アコーディオンという楽器に関しては、ベース数の少ない楽器だと弾ける曲が限られてしまうので、私は小さな楽器をお勧めしていません。その理由について説明します。
鍵盤数に関しては、30鍵位あれば大抵の曲が弾けます。
でも小さい楽器のベース数は固定され、♯と♭が3つ以上の曲が弾けません。つまり、C・G・F調の曲しかベースを付けられ無いので、初心者用の曲で役目が終わってしまいます。
ピアノの経験者でしたら鍵盤でメロディや和音を付けられますが、今は鍵盤ハーモニカや小さなキーボードが普及している時代です。鍵盤部を弾くだけの為にと考えると、重たいアコーディオンを持ち歩く価値を考えてしまいますね。
もう1つの理由は、アコーディオンの構造とジャバラの操作にあります。
アコーディオンは、右側が鍵盤部・左側がベース部・中央がジャバラ となっています。鍵盤部は身体に固定され、ベース部は中央のジャバラと繋がり身体に固定されていません。
鍵盤部の鍵盤音を出すリードが配置されている部分は、身体に固定されているので身体に抱えている時はそれほど重さを感じません。でも、ベース部のベースの音を出すリードが配置されている部分は身体に固定されていないので、身体に抱えている時は重く感じます。演奏時に感じるアコーディオンの重さはベース部のリードの数により変わるので、ベース・リードが少ない楽器は軽く、ベース・リードが多い楽器は重く感じるのです。
皆さんは、ジャバラを引っ張ったり押したりして弾いていると思っているのではないでしょうか?
アコーディオンのジャバラは、ベース部のリードの重さを利用して動かすんです。引っ張ったり押したりしなくても、開く時にはジャバラの下の部分が芯になって開き、閉じる時にはジャバラの上の部分をくっつければそこが芯になって閉まります。
アコーディオンはジャバラを動かしながらベース・ボタンを弾く楽器です。力任せにジャバラを開け閉めしようとすると、身体に力が入り指が動かなくなります。
このジャバラの扱いについては、私も望月先生に会うまで分からなかった部分です。望月先生はジャバラ遣いの名人でした。
ウチの教室では、私が20年以上かけて育てた楽器を貸楽器として提供しています。実際に手に取り指導されながら弾くと、ご自分の楽器を選び易いと思うからです。
アコーディオンはソレナリのお値段の楽器なので、貸楽器を弾きながら自分に合った楽器を選んで頂けたら嬉しいと考えています。