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【異世界転移】をやってみた《4》 ―旅のおわり―  作者: とり
 第4話 はじまりの庵(いおり)
58/82

 58 ようすを見る






   〇まえの回のあらすじです。


  『ユノたちが、たかい木のうえに避難ひなんする』











『ブウルるウウ……』

 突進の衝撃(しょうげき)でできた()()で、(おお)イノシシは首を振るう。

 林木(りんぼく)へのずつき攻撃(アタック)()にダメージを受けたのか。


『ブる……』

 きょろきょろ。

 イノシシはなにかをさがすように、あたりを()まわしている。

「チャーンス。なんだけど」

 イノシシのようすを、ほかの木のたかいところから観察して、フローラが言った。


「なにをしているのかしら?」

「んっと……」

 ユノは木の(えだ)にしゃがんで、まごまごしているモンスターをのぞきこんだ。


「子どもたちをさがしてるんじゃないかな」

「なーる」

 ほど。

 を省略(しょうりゃく)して、フローラは左手をおさらにして右手(みぎて)を打った。

(そういえば、)

 ハルモニアもいなくなっていることにユノは気づく。

 黒い(おお)イノシシ、【キングボア】のうろついているあたりには、()イノシシたちはおろか、金色の(りゅう)のすがたもない。


 フローラが「はんっ」と肩をゆらす。

「おおかた、いきおいあまってペシャンコにしちゃったんじゃないの」

「ハルモニアもろとも?」

「あんですって?」

 とフローラが殺気(さっき)立ったとき、

「ぎゃあ~」

 抗議(こうぎ)するようなガラガラ(こえ)が、ふたりのすぐうしろからあがる。








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