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【異世界転移】をやってみた《4》 ―旅のおわり―  作者: とり
 第2話 セレンのなくしもの
30/82

 30 おむつ





   〇前回のあらすじです。

   『【パンドラ】がユノとフローラの仲裁ちゅうさいにはいる』









「ハル」

 フローラはハルモニアのひとみをのぞきこんだ。しっかりと両手りょうて彼女かのじょを抱っこして。あお双眸そうぼうで。

「あなたがそーゆーびたかおするってことは、てめえがやらかしたってわけね」

 りゅうはとたんに「けえっ!」とあねからそっぽをむく。つばのかわりに火をきながら。

「ねえフローラ。【ハルモニア】って……」

「ええ。そうよ。このが私のいもうとのハルモニア。すんごいかわいーでしょー。あげないわよ」

 ぎゅうっと抱きしめてふてくされた仏頂面ぶっちょうづらをする小竜こりゅうにフローラはほおずりする。

 ユノはうらぎられた気持ちでわめいた。……うらぎるもなにも、ユノが勝手におもい込んでいたことなのだが。

「そんな……ッ。じゃあッ、これが【かみさま】なの!? こんな……だって。おむつ穿いてるんだよ!?」

「そりゃあ神さまだっておむつくらいするわよ。ユノさあ。あんた『神は下着つけない』とかへんな願望がんぼう持ってんじゃないでしょうね」

「うわあ……。ユノさん。それは気もちわるすぎるよ」

 白いをむけてくるフローラとパンドラに、ユノはあたまをかかえてしゃにむに地団駄じだんだを踏みたくなった。ボクの感覚がおかしいのか?

「だって……。『パンツ』と『おむつ』はちがうじゃないか」

「はいはい。そーね。わかった。わかってる」

 ぜったいに誤解ごかいしたままのわけ知りがおでユノをなだめつつ、フローラは強引にこの話題を打ち切った。ユノは不承不承、彼女かのじょ調子ちょうしわせる。





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