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11 セレンを呼ぶ
・まえの回のあらすじです。
『ユノがヨルムンに、【エクスカリバー】をつかってファブールをたすけるようたのまれる』
ユノはヨルムンに言った。
「エクスカリバーは、セレンさんにあずけてるんだ。あの剣の威力はおっかなくって、いつもは持ってられないよ」
「へへっ。オレたち魔物には好つごうってワケだ」
ファブールが気丈にも下半身だけの身体で挑発的なことを言った。
ユノは彼のながい尾をよっぽど蹴ってやろうかと思った。ヨルムンが頭を振って機先を制したので、できなかったが。
「どっちにせよ、【妖精】は呼ばなきゃってことなんだな」
「いちおうやってみるけど。来るかどうかは分からないよ。あのひと、気まぐれだから」
「かまわねえよ。ためしてくれ」
ヨルムンにうながされて、ユノは空を見上げた。
山の樹々のさきに、灰色の雲が垂れこめている。
天空の向こうにセレンたち妖精のいる世界があるかどうか、ユノは知らない。だけど彼は彼女を呼ぶとき、天をあおぐクセがあった。
ユノは唱える。
「セレンさん。来てください」
三頭のサラマンデルが、ごくりとつばを飲みこんだ。彼らも【光妖精】とはめったに会うことはないのだ。




