第八十五話
異質な部屋から全員が別々の部屋へ飛ばされた。
雅人は部屋を見渡した。
部屋の中心にはブレアを回収した巨体の人型ガウスが立っていた。
「作戦は成功したようだ」
ガウスが一歩前に足を出す。
ドンと地面が振動し雅人は拳をかまえた。
「作戦? 俺達を離して各個撃破ってか?」
雅人は額に冷や汗を受けべ強がって見せた。
(俺以外も別々に飛ばされているのか?だとしたら早く合流しないとまずいな)
「お前を殺して他のやつも殺す」
「やれるもんならやってみろ!!」
雅人は心力を自身に集中させる。
「外装」
ガウスが自身体に黒い鎧を身にまとう。
「第一位階アクセス!!」
雅人も第一位階にアクセスする。
第一位階にアクセスし拳のアーツも形成した。
ガウスは左肩を前に出し走りだした。雅人は遠距離での攻撃を持っていないためガウスのタックルに対して正面から受けるのではなく一歩左に飛び引きガウスの側面から拳を放つ。
十分な溜を作れず放った拳はガウスの体に弾かれた。
「クッ!!」
ガウスはそのままの体勢で腕を大きく広げラリアットを放つ。
ガウスの左腕から放たれるラリアットを雅人は両腕でガードする。
だが雅人はガウスのラリアットをガードしたが、部屋の壁まで吹き飛ばされ壁に激突する。
砂埃が立ちガウスから雅人が見えなくなった。
ガウスはまた左肩を前に出し突進していく。
ガウスは雅人が動けなくなっていると考え全速力で突進していく。
ドンとガウスが壁に激突した。
雅人は砂埃にうまく隠れており、好きな出来たガウスの腹部目掛けて心力を溜めた拳を放つ。
「だぁぁぁああああ!」
雅人が放った拳はガウスの腹部に直撃した。ガウスは雅人の拳を受け膝をつく。
ガウスの腹部に大きな拳の跡をつけ雅人はバックステップでガウスから離れた。
ガウスが壁に激突した場所から風が流れており、ガウスの突進はこの建物の壁を貫通していた。
雅人は壁の外を見ると雅人がいる階層は相当高い場所にいることを知った。
「あの一瞬でこの高さまで飛ばされたってのかよ、葉風と同等の能力者でもいるってのか」
雅人がそう思っていた瞬間ガウスが立ち上がる。
「今のは効いたぞ」
「立ち上がらなくても良かったんだけどな」
雅人はまた拳に心力を溜めた。
「突進させない距離でお前をぶん殴る!!」
雅人はガウスの懐に入りガウスに拳を放つ。ガウスも同様に拳を放ち2人の殴り合いが始まった。




