表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/22

第12話 ミスタートクダ、あなたは何者ですか?


 トクダの一員となったハンプスはGVへの報復を考えていた。元は自分が作った対トクダ戦略。切り崩し方も穴もすべて彼女にはわかっていた。それを見据えてか、清久はハンプスにこのようなことを言った。

「あなたを失ったこと後悔させてやればいい。それはそれでかまわない。だが、私があなたに求めているのはそんなことではない」

 ハンプスは尋ねる。

「何をお望みでしょう、ミスタートクダ? 私はトクダが欲するモノを全力で献上する覚悟です。そのために私はここにいます」

「私は、敵対行動を望んではいないよ」

 驚いてハンプスは尋ねる。

「ライバルを蹴落とさないのですか?」

「しない」

「そんなことで生き残れますか?」

 ハンプスは疑わしげに清久のメガネの奥の瞳を覗き込んだ。

 清久が逆に尋ねる。

「生き残るべきはどこだい?」

 ハンプスは考える。トクダの盟主はトクダの生き残りを考えていないのか? 自分の選択は間違いだったのか?

「生存を賭けてライバルと戦い且つ切磋琢磨する。そうしてモビリティ業界は発展してきました」

「そのとおりだ。そうやって我々は成長してきた。だが、これからはそうではない」

「何が違うのです?」

「自動車業界だけに関して言えば、垣根を超えてクルマを愛すればいい。だが、これからは自動車業界だけではない。未来に必要とされている異業種の企業ともどんどん手を結ばなければならない」

 ハンプスはいま一度自分を買い入れたトクダの真意を探る。

「だったらなぜ私を迎え入れたのです? GVを倒すためじゃなかったんですか?」

「違うよ」

「わかりませんミスタートクダ。あなたは私にいったい何をして欲しいのですか?」

「うん。共に人類の未来のために働いて欲しいんだよ」

「ミスタートクダ、あなたは何者ですか?」

「私かい? 私はただのクルマ好きさ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ