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プロローグ
ネオリンクス社。
ファームウェアとソフトウェアの下請けを専門とするスタートアップ企業である。
この会社には強みがあった。
量子コンピュータを扱うノウハウを持っていること、その技術が大手にも引けをとらないことだった。
東京の下町の雑居ビルに事務所を構える、この小さな会社。
会社の会議室は、十人も入れば窮屈になるほどの狭さだった。
プログラマーの浅見悠人は、その狭い会議室の中で、プレゼンテーションの練習を始めていた。大学院修了後2年目の彼の動きには、まだぎこちなさが残っていた。




