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38話:清水が心筋梗塞で、再手術と不思議な手紙

 容態が良くなって、意識がはっきりしたら面会できますと言われ2時過ぎに病室に呼ばれた。ICU[集中中治療室」の外から窓越しに清水を見ると、チューブを下腹部につながれていた。まだ、意識朦朧としていますと看護婦が言った。


 足のつけ根から、ステント入れたので、足を動かせないように固定していますと説明した。当然、歩けませんので、尿管にカテーテルを入れて、排尿するようにしていますと言い、当面、絶対安静ですと言われた。


 ICU[集中中治療室」での面会時間は、家族のみで12時から15時、18時から20時の2回のみですと言われた。その後、毎日、薫子は、午後に、けいゆう病院行くようにした。


 やがて、清水が、10日間のICU「集中治療室」入院を終えて、一般病棟へ移動した。そして、毎日、点滴注射をつけたまま、徒歩訓練をして、廊下を行き来した。また、毎日体重を量り、減量に励んだ。


 そのお陰で、体重が10kg以上も減り、精悍な顔つきになった。大事を取って、2015年1月20日まで1ヶ月の入院を経て、退院した。その後、毎月1回の通院となった。


 その後、毎日、15分の散歩を心がけて、ゆっくりとした生活をして、血が固まらなくなる薬を飲み続けた。しかし、手術後、血液が再度固まったので、血が固まらなくなる薬を3つも飲むので、ひげ剃り後、出血したりした。


 それから、春になり、花粉症だったので、激しいくしゃみをすると、鼻粘膜から鼻血が出たりして、大変だった、また、退院後、3ケ月がたった2015年4月上旬、清水が体調が良と言った。

 

 そこで、久しぶりにレンタカーを借り羽田空港へドライブしたいと言うので、薫子も助手席に乗り、出かけた。羽田空港に着いたとき、清水が、少し目が回ると言い、車の中で休んだ。


 その後、体調が回復したからと言うので、羽田空港内の喫茶店で、モーニングセットを食べた。最初のうちは、笑顔だったが、食後、気持ちが悪いと言い、トイレで食べたものを吐いてしまった。


 そこで、レストランの人に、医務室はないかと聞くと、1回に、大学病院の付属の診療所があると教えてくれた。少し休んで、診療所に行き、まず、血圧を測ると、上が90で、下が40だった。

 それを見て、ひどい貧血ですと言われた。そして、お薬手帳ありますかと聞かれ、見せると、なんで、こんなに、凝血阻止剤を多く使っているのかわからないと首をかしげていた。


 そこで、昨年心筋梗塞で緊急手術した数時間後、同じ場所で再度、凝血したのですと言うと、なる程ねと言い、1000人に1人程度の特殊な例なのですねと納得した。しかし、1、2年したら量を減らせべきですと言った。


 2015年5月連休明け、中本薫子が、清水に、母の遺影の写真を飾ってよいかしらと聞いた。すると構わないよと言った。その後、薫子の鏡台の脇の小さなタンスの上部にケースに入った写真を飾ろうとした時。手が滑り、落としてしまい写真の木製の枠が壊れた。


ガラスをていねいに拾い終えると写真の裏に封筒が入っているのが、分かった。今まで気が付かなったので驚いた。封筒を空けてみると手紙が入っていた。それには、母が、苦労ばかり掛けて、ごめんねが、書き出しの文章がつづられていた。


 ここに書いてある、記号と番号は、私の父、あなたの祖父が、第二次大戦の時、命からがら、オランダから列車で、ロシアを抜けて、満州から、神戸に来た時、何かあったら。ここに書いてあるスイス銀行プライベート銀行の口座番号で、永遠に預金は、保護されると言われたと書いてあった。


 私の肉親は、全て亡くなり、両親と、私だけになった。その両親も神戸で、既に亡くなった。私には、手続きをする自信もないし、あなたに、遺産として残しますと書いてあった。


 その母も38年前の冬の朝、起きてこないのを不思議に思い、母の部屋へ行くと、冷たくなっていて脈がふれてなく息もしていなかった。そこで、病院に運ぶと脳溢血で亡くなったと言われたと清水に打ち明けた。

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