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最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第5章 戦い続ける少女
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活気なき酒場街

次の日の夕方、私達は街に着いた。


『リンドロンド』……近くに鉱山がある事から、鉱夫が多く、

それに追随する形で製鉄産業や鍛冶屋も多い、

そして、そういった男達が多いことで夜は酒場が盛んな街――と聞いていた。


しかし――


「どこもかしこも閉まってますね、酒場はむしろ今頃から空くはずですのに」


「休業日を合わせてるんでしょうか?」


「商売の観点から見れば、余りない話ですが……あ、あそこ開いてますわ」


シンシアさんが指差した店は一階が酒場、二階が宿屋という一体型の店舗だった。


加えて、馬車をおいておけるスペースもある。


「じゃあ、あそこにしましょうか」







……







私達はチェックインを済ませると、食事をとるために一階の酒場に降りた。


すると、一階の酒場は窓も扉も締め切り、私達の他に何組かの客だけ、座っていた。


「あれ?もうおしまいですか?」


私がそう聞くと、店主が苦笑いしながら答えた。


「いえ、宿のお客さんだけ相手してるんです」


「あ、そういうお店なんですか?」


「いえいえ……お客さん達、リンドロンドは今日着いたんですね?

じゃあ、ご存知ないかも知れませんね」


「何をです?」


「夜、灯りを外に漏らすと、”狼”が襲ってくるんです」

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