表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強一家の末娘~鬱フラグブレイカーの救済録~  作者: 結城コウ
第4章 断罪される少女
49/1085

反論

全く訳がわからない。


どうしてこうもアルベルト王子は不用意に……


「――言ってしまいましたね?」


「……え?」


私がかけた偽装魔法を相方は自ら解いた。


「シン……シアっ……!?」


あえて、アイナさんに偽装したのは誘拐がアルベルト王子の手によるものなら、

必ずボロを出すと思ったからだ。


「あなたの計画は暴かれました!」


そう言って、シンシアさんは人差し指を突き出した。


「なんで生きている、君がっ!」


「それは……」


今度は私がシンシアさんを制して前に出た。


「あなたの不正を暴くためですよ」


「不正、だって――?」


「そう、アンヌ王女の殺害の罪をシンシアさんにかぶせる――冤罪という不正を」


「――――ハ、なにを言うかと思えば!」


「どうしてです?」


「僕は、()()()()()()()()()()()()()()だろ?」


「っ!」


「ですが、あなたはベルグマン王子の殺害計画を自白しました。これは一連の――」


「その証拠がどこにある?」


「……」


そんなものはない、だからこそ王子がボロをだすことに賭けた。


「それよりも君達だ。どうしてここにいる?」


「あ、あなたの不正を暴くためと言ったでしょう!」


シンシアさんは声を張り上げる。


だが、アルベルト王子はかぶりを振った。


「ふん、君達のような殺人犯とそれに手を貸す大罪人がなにを言う?」


「殺したのはあなたでしょう!」


「はは、立場を考えたまえ。殺人犯がそれを王子に言ったところで誰が信じる?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ