レイの実力
ぼくとレイはいまクエストの目標であるライドリザードのところに向かっているところだ。レイはいまもっと高難度のがいいと駄々をこねていたが、いきなりそんなクエストを受けるわけにはいかない。もしものことがあったら大変だもんね。それにレイの実力もよくわかってないし。あれほどいうのだからよほど自信があるのだろう。魔法と弓が攻撃の主体らしいから、ぼくは敵を引きつけていれば良いのだろうか?パーティプレイについては教えてもらえなかったし。
「拓海よいつになったらつくんじゃ?」
「もう少しだから我慢してね、ぼくが前衛をするからレイは後衛をしてね」
「まかせるのじゃ」
レイはせっかちだなぁ。あの年齢だと仕方ないのかな?とりあえずレイの実力を見るためにぼくは攻撃しないでおこう。自分から攻撃することはできないんだけどね。
「レイあれがターゲットのライドリザードだよ」
「あれがターゲットか、楽勝そうじゃのう」
「油断したらだめだよ、それが命取りになるからね」
「わかっているのじゃ、ではさっそくわらわが先制攻撃をするぞい。サンダーアロー」
レイの声とともに雷をまとった矢が飛んで行った。どごーん、とすごい音を出して木をなぎ倒した。すごい威力だな。あれを食らったらさすがのぼくもひとたまりもなさそうだ。問題は...外すのかよ。
「すまん拓海外してしもうた」
「うん、見てたから知ってる。とりあえずぼくの後ろに下がって」
レイの攻撃でライドリザードは怒っているようだ。すごい勢いでこちらに向かってくる。さっきからレイが迎撃しようと矢を放っているが、まったく当たっていない。もしかしてこの子、ノーコンなのかな。遠距離攻撃をする人においてそれは、致命傷じゃないか。あの親ばか何が役に立つと思うぞだよ、全く役に立たないんですけど。普通貴族の人はスペックが高いのが常識じゃないの?はぁ高難度にしなくてよかった。レイの地震はどこからきているのだろう。
「お疲れなのじゃ拓海」
「うん、お疲れ様。怪我はない?」
「大丈夫なのじゃ。拓海が守ってくれたからのう。さすが拓海なのじゃ」
「それは当然なんだけど、レイって魔法と弓術得意なの?」
「もちろんじゃ。よく師匠にも褒められておった」
「どんなふうに?」
「レイには魔法も弓術もかなりの才能がある。当たればかなりの威力だろうって」
あちゃ~。いや当たらないと意味ないでしょう。師匠大丈夫なのかそれで。いやあの親バカのことだ、叱ったら何されるかわかんないもんな。ひたすらほめていたんだろう。どうしようか、ノーコンの後衛がいたところで意味ないんだよなぁ。それどころか矢が当たりそうで危なかったし。申し訳ないけど、何とか国に帰ってもらう方法はないかな。
レイの実力は想像以上に残念ということがわかった。さぁこれからどうしようか。
最近リアルのほうが忙しく、執筆スピードが落ちてしまってすみません。一週間に一話は、必ず更新したいと思います。これからもよろしくお願いします。




