レモンド・アルトルンド家
「おかえりなさいませお嬢様。」
「うむ、ただいま~あ、お父様~」
「レイ心配したぞ、襲撃の知らせを聞いたときは生きた心地がしなかったぞ。よくぞ無事帰ってきてくれた。」
「拓海が一人でわらわのことを守ってくれたからの。」
「どうも斎藤 拓海です。」
「おお、きみが拓海殿か娘を救っていただいて感謝する。何かお礼がしたい。応接室にお通ししろ。」
メイドに連れられて応接室に入った。壁には絵が飾ってあり、高そうなソファーと椅子の置いてあるシンプルな部屋だった。
「ただいまお茶をお持ちしますので少々をおまちを。」
「どうぞ、お気づかいなく。」
それにしてもすごい家だな、いや家というよりは城かな。さすがお嬢様だ。メイドさんとレイのお父さんが入ってきた。
「すまん、お待たせしたな。自己紹介がまだだったなレイの父のロイド・レモンド・アルトルンドだ。レイを救っていただき感謝する。少ないかもしれないがお礼として受けっとってもらえないか?レイのものを」
手を叩くと後ろから白髪の執事が出てきた。お盆の上に包みと小さな宝箱が乗っていた。
「こちらはおれは大金貨40枚だ受け取ってくれ。」
「ありがとうございます。ありがたく頂戴します。」
「それとこれなんだが、このストレージボックスをもらってくれ。レイから欲しがっていたと聞いてな、上限は作った本人もわからないくらい大きいらしいから使ってあげてくれ。」
ストレージボックスの使い方を聞いて早速大金貨を収納してみた。聞いた話によるとこの国で一番容量の大きなストレージボックスらしい。こんなもの貰ってもいいんだろうかと言うとレイの命を救ってもらったのだから当然だと言って押し付けられた。
「拓海待たせたのう。」
レイが部屋に入ってきた。とても綺麗なドレスを着ている。後ろにいるのはレイの母かな?
「レイいいドレスを着ているね。ではぼくはそろそろ帰ろうかな。ありがとうございました、では失礼します。」
「まつのじゃ拓海少し話がある。」
ん、なんだ?もう貴族と一緒にいるのは息が詰まりそうなので早く帰りたいと思っていたのに...