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ステ振りを間違えた最強な"ぼく"  作者: ほりこん
王都編
20/37

レイの心

「お父様聞いてください、わたしは斎藤 拓海度婚約したいです。」

え?突然なんだ、いきなり丁寧な口調になったと思ったらなんてことを言うんだ・・・・まったく理解が追い付かないぞ。

 

「待ってください、婚約?ぼくにそんな資格なんてありません。」

「ゆるさん!!レイにはもう許嫁がいるではないか?それはどうするんだ。我が家の顔に泥を塗るような真似は絶対に許さん。拓海君も困っているじゃないか、諦めなさい。」

「いやじゃ、わらわは拓海以外との婚約は考えられん。どうしてもダメというなら、この家を出ていく。」

「もう、しらん勝手にしろ。」

「拓海やったぞ、勝手にしていいらしいぞ。婚約しよう!。」

「いや、そういう意味じゃないと思うけど.....それに婚約なんてまだ考えられないし。」

「なんじゃと、わらわではダメか?」

「ダメとかそういう訳じゃないけど、出会ったばかりで婚約なんて出来ないよ。それに、ぼくなんかよりいい人はたくさんいるはずだ。もっと迷ってから決めるべきだよ。」

「拓海が婚約してくれないのなら、わらわはどうしたらいいんじゃ。いっその事もう、死んでやる!」

レイは懐から短剣を取り出し自分の首に当てた。どうやらレイは感情の起伏が激しいようだ。


「レイそんなことは止めるんだ。」

「拓海がいなかったらこの命も無かったも同然じゃ、だから....だから拓海にずっとそばにいて欲しいんじゃ。」

「わかったから、ぼうのためを思うならそんな真似はしないでくれ。せっかく助かった命を無駄にするなんて、誰も喜ばないぞ?これからもレイのそばにいて守って上げるから。」


ふぅなんとか収まった。レイは感情が爆発しやすいから大変だな。あれ、レイのお父さんが泣き出したぞ。確かに一大事だったからな、安心したのだろうか。


「レイ婚約おめでとう。幸せになれよ、許嫁の件は何とかしておく。レイの決意を試したかったのだ、試すような真似をしてすまなかったな?」

「いいのじゃ父上、立派な家庭を築いてみせるのじゃ。」

「え?ちょっと待ってください、だれも婚約するだなんて言ってません。」

「さっきずっとそばにいてあげると言っていたではないか?あれはプロポーズなのだろ、まさか違ったとは言わせんぞ。」

やばいどうしよう、レイを説得するために無我夢中だったし。確かに聞こえ方次第では、プロポーズに聞こえるかもしれない。どうしようか.....う~ん。とりあえずごまかそう。


「えっと今すぐにというわけには....ぼくもまだ婚約できる年齢ではないですし将来的にということで。」

「年齢なんて気にしなくてよい、大体の貴族は10歳ごろには許嫁がおり15歳くらいで代替婚約しておる。」

「そうなんですか、しかしぼくの国ではまだできませんので....それに身分もないですし。貴族がどこの誰とも知らない人と婚約はまずいでしょう?」

「それは一理あるが、娘の願いをかなえられんようじゃ父親失格だからな。大船に乗ったつもりだで私に任せておけ。」

これは逃げられそうにないな...第一印象は家系のことを考えていたが、結局は親バカか。どの世界の父親も変わらないな。


「えっと...まだ冒険家をしたいので、まだ婚約はできませんので。」

「わかった、それならレイと一緒に旅に出なさい。レイはそこで拓海くんの心を射止めるのだぞ。」

「はい、父上そうさせていただくぞ。冒険することが夢だったからの、さすが拓海ありがとな。」

「えっと、大丈夫なんですか?貴族のお嬢さんが冒険なんてして。万が一のことが起こったら。」

「それは心配ないだろう、拓海くんが守ってくれるだろうし。なに、レイにも武術の心得や魔法も少しくらいは使えるから足を引っ張ることにはならんと思うが?」


 レイが父親からの後押しをもらって、キラキラした視線を送ってくる。婚約はとりあえず回避できたわけだし。このあたりが妥協点かな。この世界のこともわからないし、先制攻撃が出来ないぼくだけだと何かと不便だしな。


「わかりました。ぼくでよろしければ一緒に冒険しましょう。」

「うむ、娘のことをよろしく頼む.....。」

そういって泣き出してしまった。泣くぐらいなら送り出さなければいいのに。この家系がみんな感情的なのか、それともこの世界はみんなこんな感じなのかな?こうしてレイとパーティを組むことなった。

ご愛読ありがとうございます。書き始めて一週間になりました。毎日自分の考えている世界を書いていくのは楽しいです。初心者ですので変なところもあると思いますが、今後もよろしくおねがいします。

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