貴族の娘
「わらわの名前は、レイ・レモンド・アルトルンドじゃ。よろしく頼む」
「「はっ、必ずやお守りいたします」」
エミルもライラもどうしたの?突然そんなに膝なんてついて。見た目は14歳くらいの女の子だった。いかにも貴族といった可愛らしい服を着ている。
「拓海さんなにしてるんですか?」
「え?どういうこと」
「レモンド家といえば国王の分家に当たる家系の方ですよ」
え、そんなに偉い人だったのか。どおりでこんな口調なのか、こんなのアニメでしか見たことないぞ。
「ぼくもそうしたほうがいいかな?」
「よいよい、そんなこと公式の場ではないからの。敬語もいらんし気軽にレイと呼んでくれ」
護衛の任務の最終確認をして、町を出発した。レイといろいろな冒険の話をしながら(ぼくは話を聞いていただけ)一日を過ごした。これで本当に報酬をもらってもいいんだろうか?まぁトラブルが起きないことにはいいことか。
夜になり野営をする予定の場所についた。みんなで火を囲んでキャンプみたいで少し楽しいと思うのは不謹慎だろうか?
「スープが完成しましたよ皆さんいかがですか?」
「一つもらえるかね」
「こっちにも一つ頼む」
ライラとエミルの手作りのスープをみんなでおいしくいただいた。騎士団の人々は野営の時においしいご飯を食べてられるのはめったにない見たいで、すごい喜んでいた。明日も何も起こらないといいな、と思いながら眠りついた。