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【韓国NAVERミステリー1位作家】黒の実験室(ブラック・ラボ) 〜白衣を着た悪魔と、絶対改ざん不可の記録〜  作者: ソルビョル


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第20話:見えざる手

いつもお読みいただきありがとうございます!

第20話では、教授の恐るべき情報網と、ついに明らかになるボヒョン先輩の「裏切り」の全貌が描かれます。

パベズのビザ更新書類が最終的に却下された。


出入国管理所から飛んできた冷ややかな通知書。今すぐ来月になれば、彼は大韓民国で徹底した不法滞在者の身へと転落する。


教授が警告していた「周囲の人間まで危険に晒すミス」が残酷な現実となり、彼の首を絞め上げた。パベズはモニターの前で死体のように固まっていた。


私が彼に近づこうと歩み寄った瞬間、背後から痛いほどの視線が突き刺さった。


ボヒョン先輩だった。昨日まで私の唯一の連帯者であった彼女の雰囲気が、鳥肌が立つほど異質に変わっていた。


彼女の足には一度も見たことのないピカピカの新しい靴が履かれており、もうカード延滞の督促メッセージに悩まされていないかのように、彼女の携帯電話は静かだった。


昨夜11時15分。寮。暗闇の中で液晶が光り、教授からのメッセージが飛んできた。


[教授]ミナ、明日労働庁で何かあるんだって?パベズの件で。お前まで無駄に関わるんじゃないぞ。


髪の毛が逆立った。労働庁の調査が明日だということを、一体どうして知っているのだろうか?


疑問が消える間もなく、1分おきにボヒョン先輩からメッセージが届いた。


[ボヒョン先輩]ミナ、今すぐ電話して。


電話に出るやいなや聞こえてきた先輩の声は、いつもの毅然とした強さが完全に失われた、卑屈で切羽詰まった泣き声だった。


「ミナ……明日、どうか労働庁には行かないで」


「先輩?」


「教授が……全部知ってるの。あなたがそこでパベズの証人に立つことも。明日あなたがそこに行ったら……あなたの卒業は本当に終わりよ」


血が冷たく凍りつくような気分だった。


「先輩。たかがその190万ウォンのために……今こんなことをしているんですか?」


すすり泣く声が受話器越しに伝わってきた。


「本当にごめん、ミナ。私も……どうしようもなかったの。教授が私の手帳を……持っていったわ」


世界が一瞬止まるような感覚が全身を貫いた。


3年分の記録。ボヒョン先輩が血を吐くように集めてきたあの赤い手帳を、教授が丸ごと飲み込んだのだ。


「あの手帳には……あなたの名前もある。あなたが別に記録していることも、私が全部書き残していたの……」


ボヒョン先輩も、かつては私と同じ真っ直ぐな記録者だった。


3年前、教授の不当な仕打ちに憤り、手帳を取り出した人。しかし190万ウォンという借金の泥沼は、彼女が3年間積み上げてきた怒りを絶対的な服従へとへし折ってしまった。


たったの3ヶ月で十分だったのだ。


「先輩。教授が望んでいることは何なんですか」


「明日、労働庁に行かないこと。あなたが行かなければ私も助かるし、あなたも卒業できる」


無言で電話を切った。


暗い部屋の中、携帯電話の画面の青い光だけが私の青白い顔を照らしていた。


もう教授は、私が手帳を書いているという事実を明白に知っている。


マットレスの下に手を伸ばし、冷たい人工皮革の表紙の手帳をきつく握りしめた。


私の息の根を握りしめ揺さぶるあの巨大な暴力の前でも、それでも私は、行かなければならない。

第20話をお読みいただき、ありがとうございます。


借金という弱みに付け込まれ、3年分の血の記録を教授に売り渡してしまったボヒョン先輩。ミナの手帳の存在も教授に知れ渡り、絶体絶命のピンチに陥ります。「行けば卒業は終わりだ」という脅しの中、それでも手帳を握りしめたミナの決断に胸が締め付けられます。


いよいよ明日が労働庁の調査日。この絶望的な状況で、彼女たちはどう戦うのでしょうか?続きが気になる方は、ぜひ【ブックマーク追加】と【星(評価)】で応援をお願いいたします!

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