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№9ファイナル☆ライブⅡ

 二日目。

 

 30日、京セラドーム。

 バスでドームまで移動している道中のことだった。

 3人は話をしている。

「環の状態はどう?」

 碧は尋ねた。

「大丈夫」

 静は答え、

「うん」

 綺羅々は続いた。

「そうか、一番身近にいる、二人がそう言ってくれるなら間違いないな」

 碧は少しだけホッとした表情を見せて、缶コーヒーを啜った。

 

 環は眠りについている。

 瞼がとろんと、うとうとした半覚醒状態の彼女は、皆の話声が聞こえてきた。


「でも」

 綺羅々は表情を曇らせ、

「でも」

 と、オウム返しをする碧に、

「環さんは、きっと命を、魂を削っています・・・それは」

 静は目を閉じ、きゅっと膝上で両拳を固め、碧は皆まで言わなくていいと右手を広げて制する。

「うん、それは環が決めたことだから」

 彼はくしゃくしゃになった表情を見せないようにと車窓に視線を移す。

 静は両手で目を覆った。

 綺羅々は優しい瞳で環をみつめている。

 薄目を開けると、みんなの姿が瞼に焼きつき、胸がきゅっと締めつけられた。

(みんなありがとう)

 環は心の中でそう呟いた。



 ドーム公演も中盤を迎え、フォーメーションをチェンジして、静がセンターのポジションをとった。

「聞いてください。夢の果て」



 夢の果て    作詞CМL 作曲AО


※(まだまだ夢は終わってない。これからはじまるストーリー。誰にも邪魔はさせない。激しく混沌の時代に生まれし3つの魂、今ここにスーパーノヴァを放つ)

 人は限りある時間を生きるのならば

 私は私らしく歌い続けよう

 世界の果ててでも

 地獄でもどこでも

 夢は見続ける限り広がる

 諦めない限り可能性がある

 万に一つなんてない

 動きだしたら無限大

 人は可能性の生き物

 だから信じよう

 だから進もう

 諦めるより夢を描き続けることが楽しいもん

 チェンジマイライフ人生を変える時は今

 思ったときからはじめよう

 夢の果て?

 夢の果てなんてない

 描き続ける限る果てる事のないのが夢だから

 走って走って

 笑って笑って

 泣いて泣いて

 感情を燃やして

 いこう

 いこうよ

 マイドリーム


 静は歌い終わると高々と右手のマイクを掲げた。


 続く。

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