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師匠から習った内丹術で異世界脱出!〜旅はつらいよ〜  作者: 楊文理
第2章ーーガルバニアの夜明けーー紅き反乱軍ーー
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ガルバニアの夜明けーー紅き反乱軍ーーその⑤

これまでのあらすじ

ガルバニア最大の穀物地の村ナルンシーに派遣された太一とゼフィー。

その村は貴族によって統治されていた直轄地だった。

そこで、赤い聖人のリーダーのゲルラさんと接触してある任務を任された。

それは幻覚を広範囲に投影するマジックアイテムをバレずに設置する事だった。

そこのアジトは魔法によって作られていて、そこの製作者は少女だった、まだ太一は気づいていなかった。これが後の四人めの旅の仲間と言う事を。

「ねえ、こんな正面からで大丈夫なの?見つかりそうだけど」


「堂々としている方が、かえって見つからないのさ」


 月らしき星から差している光を受けて、輝いてる小麦畑を三つの影が縦に並んで動いている。


 ジェルメーヌとゼフィーの話を聞きながら、俺は殿を努めて警戒しながら歩いていたが。大した問題も起こらず、一つ目の目的地に着いた。


「此処が一つ目のポイントだな。さて設置するか」


 手間取る事も無く、マジックアイテムを設置した。

 この様な感じで、順調に2日目の夜までに7個中の5つまでを設置した。


 ーーそして三日目の夜。


「これで最後かぁ、これで下準備も終わっていよいよ決行日も近いな」


「そうよ、これから私達の逆襲が始まるのよ」


「そういえば聞いてなかったけど。なんで君は革命に加わったんだ?」


 俺は、謎に思っていた事を尋ねると。


「私は戦災孤児で、本当だったら戦場の近くで死んでいたかもしれない。でも先生が魔法で助けてくれたの、そこで感銘を受けて着いて行く事にしたの。革命を成功させれば貴族だけじゃなくて民衆のみんなも政治に参加できるんでしょ、それって素晴らしいじゃない。だから私は革命に参加する事にしたの」


 笑顔で話している彼女を見ながら聞いていると、ゼフィーが笑いながら。


「飛んだ理想家だな、革命はそんなに甘いもんじゃないんだぜ」


 からかいながら笑っていると。


「私にも覚悟はあるわ!人も殺せるわよ」


 怒りながらゼフィーと言い争っていると、兵士が通りかかってきて。


「なんだ貴様らは!こっちにこーー」


 兵士が言い終える途中で、ゼフィーが一瞬で近づいて首を飛ばした。


「どうだ、これを出来るかな?お嬢さん(マドモワゼル)」


 ナイフをしまいながら茶化しながら言うと、ポロポロと泣き始めたので慌ててながら慰め始めて。


「スマン、スマンかった!ちょっと驚かせて見たかっただけなんだ!」


 ゼフィーが宥めていると、ジェルメーヌが泣き止み。


「ふん、別に怖くなかったわよ!!慰めなんて必要ないわ!」


 顔を青くしながら泣き止むと、首の無い死体を見てしまって。


「うっ……」


 呻き声を上げて倒れて、気絶してしまった。


「おい、悪趣味が過ぎるぞ」


「あぁすまんかった。まさかここまで

 衝撃を受けると思ってなかったんだよなぁ。俺が背負って帰るから、先に帰ってくれ」


 ジェルメーヌを背負いながら、俺に先に帰るように促してきたので。ちゃっちゃと帰る事にした。



「お疲れ様、これで準備が終わった。後は二日後の決行日を待つだけだ、君達はここで休みたまえ」


 小屋に戻って執務室にいるゲルラさんに任務達成の報告をすると。謝辞を述べられたので、ついでに気になっている事を尋ねた。


「何故、ジェルメーヌを革命に参加させたのですか?あの子は戦いには向いていません」


 返答が無くてもいい、と思いながら聞くと。ゲルラさんは困った顔で。


「私は元々医者でね、あの子を戦場で拾ってから、最低限の戦い方と魔法を教えてあげたんだ。その後も着いてきて、この村に来た時に革命を志した時にあの子はやると言って聞かなかったから、仕方が無く参加させてあげたんだ。あの子は強気だが、素直になれないだけで。本当はとっても優しくて泣き虫な性格なんだ。どうか守ってあげてくれ」


 目を伏せながら話しているのを聴きながら、湿気っぽい話になってしまったので。


(うわっ、聞かなきゃよかったわ)


 軽く後悔しながらどうしようもなく立っていると。


「ただいま帰りました、ゼーフィスとジェルメーヌです」


 二人が同時に執務室に入ってくると、ジェルメーヌは顔を赤くして。


「アンタ!何で私と一緒に部屋に入ってくるわけ!気持ち悪いわよ!!」


 ゼフィーに怒りながら、文句を言っていると。


「別にお前の言う事何て聞く必要は無いからな。全くこれだから世間知らずは…」


 おちょくりながら、いじっていると。何かが癪に触れたらしくて。


「アンタなんて嫌いなんだから!大ッッ嫌い!!!」


 乱暴に扉を閉めて行ったのを見届けながら、ゲルラさんの表情が明るくなり。


「ゼフィー君、君にジェーヌの事は任せたよ」


 まるでパートナーが見つかった、という感じで、ゼフィーに対してお願いしていると。


「はぁ?何で俺があんな可愛げのない奴のお守りなんてしないといけないんですか!」


 ゼフィーは激しく動揺しながら、断っていたが。俺は面白くなって。


「おいおい、お似合いだぞ。気の強い所とか特にな」


 茶々を入れてやってやったが、ゼフィーは依然として。


「やだね、俺は優しい子が好きなんだ。あんな奴とのパートナーなんて死んでもゴメンだね」


 断ってテコでも変わらない様子で、ゲルラさんが口を開き。


「いずれ考えてもらう感じでいいからね。さて、君達もあと2日で作戦開始だ!残された時間を大切に使えよ」


 俺達を部屋に帰してくれた。その後はゼフィーと寝る前に話をして、その日は眠った。




 ーー遂に革命と言う幕が上がり、反逆者(トレトール)達の群像劇が始まる。






ここから話が動いて行くので。頑張っていきたいと思います。

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