はい!
体育館の中心には、担ぎ込まれた生徒達がクラス毎に分けられ寝かされている。
その数凡そ百。
生存者は僅か40人程度。
日も完全に落ちたらしく薄暗い。
互いの姿が辛うじて見えているのは、天井から頭くらいの高さで空中に光る石が吊されているおかげだった。
誰かの個人的な魔導具だろうか?
とりあえずあれが有れば真っ暗になる事は無さそうなので有り難い。
学園全体で照明が落ちた状態で、体育館のメインブレーカーを上げても照明は反応しない仕様らしく暗いまま。
学園側は非常灯が生きているから真っ暗にはなっていないとの話。
体育館は敷地の一番奥で、門の近くに講堂、間に校舎を挟む形なので向こうの状況を知る手段は徒歩だけらしい。
敷地の入口付近にある講堂側にどれ位の人数が居るか分からないが、リアルハザードなら敷地の奥はまずやっちゃいけない事だ。
必ず追い詰められるからな。
体育館内部もやっちゃならんことだらけで、まず力無く寝かされた被害者の手足を縛っておらぬのが一番ヤバす。
この中に、レプリカグール混じっててもわからない。
だが、整然と生徒が寝かされてるのはそれを踏まえ知らない人が混じってないかの確認の為なんだそうだ。
因みに、イケメン美女は講堂側偏っているらしく、それだけで難易度はグンと下がった気がした。
とにかく、ハザード系被害者のセオリーは、生きていても収容したらまず縛っておくのがセオリー。
逃げるさいには被害者らが囮になり(極悪人)、感染していたのが発覚した場合には手足を縛ってあれば襲われる可能性が低くなる。
学園の行事だから、そこまでやらなくていいらしいけど、最後は“来る”と思います。
特に、エリック辺りは相当やばい立ち位置におります。友達と親しい人は必ず最後にゾンビ復活が定番ですよねっ!?でも、そもそも夕方ハザードの成り立ちは、学園主催の肝試しなんだって、過去にグールを出す前は何人かでチームを組んで、宝探しやチェックポイントを通ったら脅かして~がメインだったらし。
しかしだ、ある年怖がらせられなかった悔しさから、一年でレプリカグールを生み出す魔法を開発した鬼才がいた。
正真正銘馬鹿だよ。下手なアイテムよか軍事利用早いよ。
で、ネタバレを防ぐために実行委員会にのみ受け継がれてきてるのだそうだ。
日中は学園祭。日が落ちたら、夕方ハザード。
これが3日間繰り返される。
謎解きすれば、それより早く脱出し生存。
最終日まで生き残った場合は、貴族のサプライズパーティーご招待。
超いらねぇし、このローテその内生徒が過労死するんじゃねぇのかって考えもしたけれど、よくよく考えてみれば、死体役は薬でぐっすり休んでるから問題ない?
てか、なんで私はコッチ側にいるんだ!?
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備え付けのロッカーからショットガン・ライフル・マグナムが取り出され床に並べられていく。
世界観台無しな上に、私が知らないだけで、とっくの昔にこの手の武器は存在し、魔法と共に廃れていったらしい。
「基本的に、レプリカグールにはこの武器のみが効果を発揮する」
いやさ、嫌いじゃないけど生き残り組は全員手分けして出撃する気らしいよ。
女子は体育館二階のキャットウォークから外壁を伝い屋根にあがれ、基本的に高い所から支援だけ。
ハッピートリガー、いやトリガーはっぴーだっけ?
撃てば当たる撃てば消える。
ゲラゲラと笑いながら弾を撃ちまくる少女が現れるのも致し方なし。
夜中…。いや明け方まで、こんな感じが続くのだろうか?
私としては、あまり近付かないで済むならそれでいいけど、宝探し組が何を探させられてるか気になる所。
「あの、結局何処に何を探しに行ったんですか?」
ライフルを不思議そうに見ている女子に話しかけてみる事にした。
「謎々を解いてくと、次のチェックポイントに行けるらしいです」
「謎々?」
「最初は、上は洪水下は大火事でお風呂だったから簡単だったんですよ」
謎々ですか、キーワードを探すとかそう言うタイプじゃ無いんだ。
「最終日までに宝に辿り着けばいいらしいですけど、問題は講堂側がどうなってるかなんで、今日はとにかく生き残る事に重点を置いて、昼の学園祭の間に互いに意見交換するつもりらしいです」
昼の部が終わったら、また体育館と講堂に別れてスタートするとか、セーブポイント少ないな。
企画をー―、夕方ハザードを仕込んだのは、三年生で生徒会や裏方さんに出会っても知らん振りしてなきゃならないらしい。
そるにしても、レプリカグールの技術って、一学園で使用するには凶悪過ぎませんかね。
魔法は効かないし、一定時間で無限に湧いてくるとか、やりようによっては国落とせるんじゃないですか?




