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ぶっちゃけ

私の魔力保有量は、ずば抜けて高いです。


もし攻撃魔法がまともに使えていたなら、稀代の魔法使いとなっているくらいには高いのですが、純粋な攻撃魔法はほぼ使えず自爆要素の高い、大火力近距離魔法か並み威力超至近距離魔法しか使えない。


推定有効射程圏10から3メーター。


熟練魔導師が中位魔法を、自らが被害を被らないよう最初に発現させ、起点となる範囲が丁度それくらいです。


初級ならある程度の距離は自由に出来るらしいですけど、そのエリアが私の有効射程圏よ。


安全マージンじゃなくて、巻き添えエリアね。下手しなくても作った大火球で自爆する事になる。


だが、身体強化魔法はなかなかのもの。


運動神経も悪くないのときたら、身体強化を生かし騎士の道もありえた。

―が、見るもの全てに才能無しと言わしめ、自らも認めるほどに戦う才能が無かった。


剣を教えた日から一年、養父は投げていい匙を探し、教わる姿を見ていた周りは目をそらし涙した。

気位の高さから、平民や弱い騎士にツラく当たる一部の騎士が、皮肉すら思いつかぬほどの才の持ち主だったのだ。


―無能だなどと片腹痛い、無能と言われるだけまだ恵まれているのである。


そして、支援もそこまで得意ではない。


だが、回復魔法の腕だけは、丸焦げだろうが、バラ肉程度のかけらのドラゴンだろうが、ツルツルの卵肌で家族の元に返してやんよ?


と言う訳で回復しました。


快気祝いイエー。


「今何時ですかね」


「…4時じゃし、そろそろお迎えが来るじゃろ。先に教室帰っても構わんじゃろしな」


「誰か来てからにしないと、魔法学園教頭密室殺人事件に巻き込まれそうなんですよね」


「…密室どころか窓全開で開いとるからアサシン入り放題なんじゃが?」


「今のうちに窓閉めて支度しておきませんか?」


「殺されるの前提で窓占める物好きがいたら見てみたいもんだの」


いや、あんた全裸だからそこはかとなく窓を閉めれのは間違いないじゃないと思います。


―教頭全裸なう。


「生まれたままの姿で、誰かと語るのも乙なもんじゃな」


腕を頭の上で組みくつろいでいるであろう教頭の影。



「二度と話しかけないでください」


まさに精神的ブラクラ、私が穢される。


介護パンツくらい履かせとけやクソアマァっ!


エリックは連れてかれてったって言ってたけど、まさかそのまま独房に入れられたなんて訳でもないでしょうけど、自力で帰れないのは真面目に困るんで、次からは転移しようとしたら激しく嫌がる様にしましょう。


帰りの転移でまた立ち眩みと頭痛にみまわられなきゃならないんですよね。


歩いて帰ったとしたらひと月とかの距離ですよー。

まず、東京⇔名古屋間でも歩きたいとは考えないですよね。

とりあえず、普通に帰りたくなくなる距離だって行ったら分かって貰えますかね。


さて、それからちょっと気を抜いて寝落ちした私は目を覚ましてまだ隣にいたらしき教頭に声をかけた。


「教頭先生まだいらしてたんですか?」


「服もなければ仕方なかろ?」

ライトの魔法のおかげで室内は明るい。



「正直な話なんですけど…」


「…うむ、言うが良い」


「互いに見捨てられたと考えた方が良いですかね?」


「…学園祭はまだ始まったばかりじゃからのぅ」


いやいやいやいや、もう日がくれて暗くなってますけどぉ!?


一日目から夜の部があるのさ。

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