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Martians to Invade  作者: シュンキチ
襲来
12/54

襲来 一

 六日間の休暇が終わりプラトン基地へ戻ってきた第五艦隊の乗員達には、艦隊の再編成に向けての準備が待っていた。

 乗員の配置転換、補填が行われ多数の新兵も第五艦隊へ配属された。乗員の編成が大きく変わった第五艦隊は早速月宙域での習熟訓練を開始した。特に練度が落ちた戦闘準備の所要時間を短縮するための訓練は毎日のように行われた。一刻も早く艦隊を戦線に復帰させるためにと乗員は過酷な訓練を必死でこなした。

 しかしそんな彼らを反乱軍は待ってはくれなかった。第五艦隊が訓練を行っている中、地球方面艦隊の監視衛星が地球圏内に侵入してくる所属不明の艦艇を捉えた。監視衛星の情報は国連軍の司令部があるアメリカネバダ州のリンカーン基地に直ちに伝わった。


「中佐!地球圏内に所属不明艦艇侵入。地球に向かって移動中です」


 警戒管制士官が上官の管制指揮官に報告した。管制指揮官がレーダーを確認した。


「艦影が小さいな、海賊船か?」

 

 しかしその不明艦艇の接近速度は恐ろしく速かった。宇宙海賊の船は大抵が老朽艦であり、以前から地球圏内で活動する海賊を監視してきた管制指揮官は異常を感じ取った。


「こいつは海賊船なんかじゃない!反乱軍だ!不明艦艇に一番近い艦隊に直ぐに通報しろ!現時刻をもってこの所属不明艦艇は反乱軍艦艇とみなす!」


 通報を受けたのは地球方面艦隊隷下の第3艦隊だった。地球周辺の哨戒の任務に就いていた第三艦隊は直ちに迎撃のため戦闘艇の発信準備に取り掛かった。しかし第三艦隊が反乱軍艦艇に一番近いとはいっても、その距離はおよそ四〇〇Mmもの距離があった。すぐに戦闘艇が出ても接触する前に反乱軍艦艇が地球の周回軌道上に到達するのが先になる可能性が高かった。

 しかし国連宇宙軍は地球に切り札を持っていた。


 通報を受けた部隊は第三艦隊だけではなかった。国連宇宙軍の直轄部隊である宇宙軍一〇一航空隊が配置されている種子島基地も通報を受けていた。

 一〇一航空隊の保有する戦闘艇十機は地上から打ち上げられる、迎撃任務を主とする局地戦闘艇だった。その戦闘艇は小型のスペースプレーンのような形をしていて後部に機体の五倍ほどの大きさがあるロケットブースターが装着されて機首を空に向けた状態で発射台に設置されていた。

 迎撃に上がる戦闘部隊「コメットチーム」指揮官であるジョージ・ナカハマ少佐はスクランブルが発せられると移動用車両に乗り込み全速力で自分の戦闘艇がある発射台へ向かった。

 発射台に到着すると発射台内部のエレベーターで最上部へ向かいコックピットに入った。


「コメットリーダー打ち上げ準備良し!」


 他の発射台の戦闘艇も打ち上げ準備が終わると、発射台の下から打ち上げ時の衝撃波を緩和するための大量の水が噴射された。

 管制塔から打ち上げカウントダウンの無線がチーム全員に入る。


「十秒前!九、八、七、六、五、四、三、二、一発射!」


 全ての戦闘艇に装着されたロケットブースターが点火し、白煙を巻き上げながら宇宙へ向けて上昇を始める。発射台を離れた戦闘艇は徐々に上昇速度を上げていく。種子島上空に白い尾を引いて十機の戦闘艇は反乱軍艦艇迎撃のため宇宙へ昇っていった。

 その間にも反乱軍の艦艇は地球上空へ向かっていた。








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