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輪廻創世 アルヴァーナ  作者: ひやニキ
Chapter4 伊忌島からの凱歌 後編
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第68話 伊忌島からの凱歌

 「オールアイ副隊長!カンナギ、こちらに照準!」

「怯むな!急ぎ旋回、回避!!」


「ヨシヒロ、そのまま真っすぐ突き進めい!」

「うおおおぉ!御意!!!」

「ガンディード、トライトーンを捉えたネ!」

「撃てーーーーッ!」


カンナギが、一撃を放つものの、トライトーンもすれすれで回避をする。

だが、主砲を破損させ海上に火の手が上がる。




 その時。

ザッパァン、という音とともに水柱と黒煙が遠くであがる。


「なんだ!?」

「まさか……ラインハルト隊長!」


ツーツーツー。トライトーンへ入電がすかさず入る。

オールアイは震える手で、そのメッセージを、開く。



「……全軍撤退。

兵をまとめ上げ、近隣の帝国領地へ引き上げます」

その言葉で、帝国兵士達はすべてを察した。

彼らは、彼らの最も大事なものを失った。


部隊の多くも壊滅。

制圧のための最後の切り札も、既に海中に没した。

その時点で、勝ち目を失ったのだ。



【全軍引キ上ゲロ。一人デモ多ク生キロヨ】

オールアイはその最後の命令を、履行した。




 「ラインハルト隊、引き上げていきます!」

「我々の勝利です。皆さん、よく耐えました」

リンドウが静かな口調で語ると、あちらこちらから歓声があがる。

だが、その歓声をよそに素直に喜べなかった。


(さようなら、かつての同志よ)




 「クナイも無いなら、こうするしか!」

フィリスは右肩の盾を外し、ぶん回しながらFSたちをなぎ倒す。

ところが、急に取り囲んでいた敵軍が去っていく。

「待ちなさい、どこへ……!」



 島裏に配置されたジェゴ隊はと言うと。

「残弾ゼロ。こっちはもう動けないよ、カルジ」

「俺もだ。次敵サンが来たら……一人でも多く道連れにしような」

……。

…………。

「敵が」「来ないな」




「ラインハルト機、ロスト!

リンドウ司令官より入電!『伊忌島ニ、我ラノ凱歌アリ』!

勝ったネ!私達勝ったヨ!!」

「そう……終わったのね。……ヒヅルは!?」


ミランダのその心配は、無事に直後かき消された。

「ヒヅルより、艦長へ。

クニヒト・ミノワを撃破。帰投し……ます」


「フィリス!動ける?!急いでヒヅルを回収して!」

飛べないズタボロのアマテラスが、島の真ん中をこちらにゆっくりと歩いてくる。

アマテラスが大地に倒れる直前、マドゥ=クシャがその体を支える。

「……頑張ったのね、ヒヅル」



伊忌島のあちこちから、祝砲が上がり歓声が湧く。

伊忌島からの凱歌は、即座に共和国中に伝わるのであった。

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