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底辺男のミセカタ 〜ゴミスキルのせいで蔑まれていた俺はスキル『反射』を手に入れて憎い奴らに魅せつける〜  作者: 筋肉重太郎
第二十四章 第一基地防衛戦線

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死より苦しい人生の創り方

「え……? それって……」


 グリードウーマンは沈んだ表情を超え、絶望した表情で俺を見る。グリードウーマンのことだからすぐに理解すると思ったのだが、飲み込むのに少し時間がかかったらしい。


「言葉の通りだ」


「待、待って! 私は言った通り、もう東京派閥と連絡は――――」


「関係がない。証拠がない。理由がない。そしてその理由をわざわざ探す理由も俺にはない。お前が東京派閥と関わったことがある以上、俺はお前を見過ごすことはできない……俺に言うべきじゃなかったな。少なくとも出所を話すべきじゃなかった」


「…………」


 実力的に殺すのはもったいない。しかし野放しにするわけにもいかない。


 なら、グリードウーマンという女性を完全に支配する。これしか方法はない。がっくりとうなだれるグリードウーマンを尻目に、俺は目に見える足を掴む。



 俺はその足をパキッと折った。正真正銘、グリードウーマンの足をだ。



「ひぐうううううううう!!??!!??」


「ハハッ、面白い反応だな……だけど、お前のこれからを考えるともっと笑えてくるぞ」


 お前はこれから俺に利用され続ける人生を送るんだ。そして俺はこれからグリードウーマンを俺の人生のための薪にする。


「元からのダメージに……その足じゃもう立つことさえままならないんじゃないか? 基地に戻っても犯罪者であるお前に使ってくれるポーションなんてたかが知れているだろう」


「ぐうう……」


「つまりお前はもう逃げられない。お前に付ける首輪は今はないが、逃げる足は潰した。少なくとも戦争が終わるまでは……」


 ぐったりとして動かなくなったグリードウーマンを持ち上げ、基地に向かって天高く飛んでいく。


(さて、どうしたもんか……)


 ハカセが明日以降どうするのかはわからないが、今日の夜には話してくれることだろう。


(ま、どっちにしろ楽しみだ)


 その時の俺は、グリードウーマンの目から血とは違う、透明な液体が流れたことに気付かなかった。









 ――――









 向かえ。向かえ。迎えに行け。


 なぜ自分がここにいるのかはわからない。死んだ自分は確かにいなくなったのに、なぜここにいるのか。


 しかし、過程はわからないが拾った命なのであれば、これは正真正銘私の命だ。私の好きなように使う。


「だから……向かえに行く……迎え……!」


 あの男に弾き飛ばされてから、その風圧で肉塊が裂け、私という元の体が飛び出した。無茶苦茶に体力が減り、どうしようもない状態ではあるが、何とか気合で立ち上がり今に至る。


 私は……藤崎橙子は命を拾ったのだ。なら、自分の目的を果たすため、残った命を燃やす。


「子供たちのもとへ……きゃっ!?」


 足がもつれ、地面を踏み外して頭から勢いよく地面へディープキスをする。当然痛いが、今も苦しんでいる子供たちを想えば痛みも愛せる。


 すぐさま手をつき、前を向くと――――


「ワン!」


 絶望を形にしたような、真っ黒で暗い存在がそこにいた。

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