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俺とクー太の銀河物語  作者: カツヒコ
第3章 宇宙の漂流者
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第146話

 それからさらに2日が経ち、サルガスを出てから5日経っていた。

 何も変わらない時間がただ過ぎ、一応元気になったものの時間になったらご飯を食べて寝る・・・そんな生活が続いていた。

 あれから、落ち込む事のなくなった勝彦を見てクー太は寝ている事が多い。

 自分の寝室に引きこもって全く出てこない。

 クー太曰く、『寝ている方が生命機能を維持しやすいんだよ』と言っていつまでも寝ている。なので勝彦は、やる事が無いので宇宙を眺めている事が多くなってしまった。


(暇すぎる・・・)

 サルガス星の事も吹っ切れて元気になっていたが、一人で宇宙を眺めていても何も楽しくない。

 悩んで落ち込んでいた時はずっとジャネイロやアレスたちの事が頭から離れなかったから時間なんて感じなかったが、今はもうそう言った事を考えない様にしている。明るく前向きに、新しい事をしようと考えている。

 そうなると一人は暇すぎる。やる事が無い・・・。

 そんな勝彦は、我慢できず食事の時に不満を爆発させたのだった。


「あーもう!暇だ!暇すぎる!」

「・・・・」

 一緒に食事を食べていたクー太が、食事を止めてキョトンとして勝彦を見つめる。

「お前よく飽きないな!地球に来る時、何をしていたんだよ?」

  勝彦は、これほどのやる事のない日々を送っていたクー太を見て感心していた。

「え?僕?うーん・・・寝たり、地球の事勉強したりかな?」

 そう言って特に気にせず食事を続ける。

「寝るにしたって、勉強するにしたて、限界があるだろ!?逆に俺は寝すぎて眠れないんだよ!」

 確かに、クー太に言われるままに横になっている事が多かった。最初のうちはサルガスでの疲れ、悩んでいた精神を休めるには絶好だった。

 でも、そんなものは最初の一日に20時間も寝れば解消される。その後は、孤独と暇つぶしとの戦いである。

「え?でも、勝彦君ずっと宇宙を見ているし、宇宙を見るのが好きなのかなと・・・」

 そんなクー太の返事に、勝彦はテーブルに『バン』と手をついてクー太に迫る。

「最初はな!でも、さすがに何時間も眺めていたら飽きてくるんだよ!」

 と、クー太の顔まで近づいて迫る。

「うーん・・・・じゃあゲームでもする?」

 その一言に勝彦はすぐに反応した。

 何故なら、勝彦高校時代ではゲームが好きで、あらゆるジャンルのゲームにはまっていたのだ。

 ロープレ(RPG)シュミレーション(SLG)アクションなど、ジャンルは問わずありとあわゆるゲームが好きだった。それだけ、筋金入りのゲームマニアなのである。

 実は、真司と知り合った最初のきっかけもゲームだった。

「なに?あるの?そういうの!?」

「うん、あるよ」

「マジで?」

「うん、でも地球のゲームはないけどね!」

「いいよ、それでも!!なんだよもう!あるなら早く言ってくれよ!」

 以前、アルテミスがゲームは無いといっていたので勝手に諦めていたが、クー太の一言でものすごくテンションが上がった。

「ご、ごめん・・・」

 と、クー太は力なく答える。勝彦の勢いに負けて、クー太自身もなぜ謝ったのか意味が分かっていない。

「で、何があるんだ?格ゲー?アクション?それともロープレ?時間はたっぷりあるしSLGでもいいぜ!」

 久々にゲームが出来ると知って勝彦のテンションは上がっていた。

「カクゲ?・・・えすえるじい?・・・」

 と、クー太は不思議そうな顔をして勝彦を見ている。

「リリア様、地球のゲームのジャンルの事ですよ。地球の、特に勝彦殿の日本では、テクノロジーは低いのですが、ゲームなどの文化が大変発達していて、さまざまな種類のゲームが流通しているのです」

 と、アルテミスが地球のゲーム事情についてクー太に教える。

「へえー、面白そうだね。でも、僕達のゲームはどちらかといえば、体を動かすゲームなんだよ!」

 クー太は地球のゲーム事情を知って、今から行うゲームについての特徴を教えてくれる。

「体を動かすゲーム・・・?」

(もしかして、Wi○みたいなゲームがあるのか?)

「アルテミス、何がいいと思う?」

 クー太は食べかけのフォークを持って、上を向きアルテミスに聞く。

「そうですね、スマスマなんかどうでしょう?」

「うん、そうだね。簡単でベルイウング星ナンバーワンのベストセラーゲームだしね!」

「スマスマ・・・?」

「そうと決まれば早く行こうよ!」

「へ、どこに・・・?」

「ゲームが出来るところ!」

 と言って、クー太は席を立って部屋を出ようとする。

「ちょ、ちょっと待てよ!」

 クー太が部屋を出ていこうとするのを見て、勝彦は目の前の食事を急いでお腹の中にかき込んで後を追った。

 


 それから、急いでクー太を追いかけていくと、今まで入ったことのない部屋に入っていった。

(こんな部屋もあったんだ・・・)

 そして、中に入ってみると、そこは何もない真っ白な部屋だった。

 全力で走っても端まで数秒はかかりそうなくらい広い部屋で、小学校の体育館くらいの広さがある部屋だった。



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