第80回 日本バイク史
記念すべき80回。
ということで、私がバイクに乗っているので、日本におけるバイクの歴史について。
ちなみに、世界初のバイクは、1873年。ウィーン万博で発表されました。フランスの発明家、ルイ・ギョーム・ペローが開発したもので、これは蒸気機関を動力とする二輪車だったそうです。
日本において、第1号のバイクが生まれたのは、アメリカでハーレーの量産がスタートした1909年(明治42年)。大阪の島津楢蔵が製作した、4ストローク、排気量400ccの「NS号」というバイクだそうです。
日本初の市販車は、1913年(大正2年)に、宮田製作所が製作した「アサヒ号」というバイク。
そして、1936年(昭和11年)に、三共内熱機(現在の第一三共)という会社が、アメリカのハーレーダビッドソン社からライセンスを買い取り、「陸王」という名で、国産型ハーレーを生産・販売しました。
確か、映画「ゴジラ-1.0」で神木隆之介がこのバイクに乗ってましたね。
しかし、戦前はバイクは自動車ほど産業として成長せず。軍部には偵察用としてバイクが使われたことがありました。
戦後、GHQの統制下にあった日本では、飛行機や自動車の開発が禁止されます。一方で、バイクの製造が盛んになります。
1947年(昭和22年)、富士重工(現在のスバル)が女性でも乗れるスクーター「ラビットS1」を開発します。これが国産初のスクーターになりました。
そして1949年(昭和24年)には、本田技術研究所(現在のホンダ)が「ドリーム号」を発売。バイクが庶民の乗り物になるきっかけになりました。
以後、多くのバイクメーカーが誕生し、一時期は200以上もの会社がありましたが、徐々に淘汰されていき、1968年(昭和43年)以降は、「ホンダ」、「ヤマハ」、「カワサキ」、「スズキ」の4強時代に突入します。
それでは、各メーカーの起源を見ていきましょう。
【ホンダ】
ホンダの起源は、1946年(昭和21年)、本田宗一郎が創立した本田技術研究所です。1947年(昭和22年)に、自社製の「ホンダA型」というエンジンを開発。空冷2ストロークの単気筒エンジンで、排気量は50cc。これを市販の自転車の補助動力にしたのが、ホンダ最初のバイクです。
つまり、現在の電動アシスト自転車に極めて似てます。
その後、「ドリーム号」が誕生。このドリーム号は98ccの空冷2ストローク単気筒エンジンで、最高速度が時速50キロだったという記録があります。
そして、ホンダと言えば、有名なのは「スーパーカブ」。1952年(昭和27年)に発売されると、扱いやすさ、優れた燃費、耐久性が評価され、あっという間に世界的な大ヒット。販売台数は累計1億台以上になり「世界で最も売れたバイク」になりました。
【ヤマハ】
ヤマハの起源は、楽器製造を主な事業とする日本楽器株式会社です。オルガンの製作からスタートし、様々な楽器やオーディオ機器の開発・製造に取り組み、楽器メーカーとして有名だったヤマハ。
戦後、工作機械技術を生かして、二輪車業界に参入します。1955年(昭和30年)、日本楽器から独立する形で、「ヤマハ発動機株式会社」が設立。
同年、ヤマハの初号機として「YA-1」というバイクが誕生。YA-1は当初「楽器屋のバイク」と揶揄されながらも、レースで大活躍したことで高い評価を獲得します。
ヤマハは、今でも「オシャレなバイク」のイメージがありますが、このYA-1もデザイン面で洗練されており、オシャレで高性能なバイクとして人気を集めました。
【カワサキ】
カワサキの前身は、1896年(明治29年)に船舶会社として創業した川崎造船所になります。
同社は、多角化経営により、船舶の川崎重工、鉄道車両の川崎車輛、航空機の川崎航空機へ分離。
戦後、二輪用エンジンの供給を行っていた川崎航空機は、メイハツという車両製造の子会社を設立。
これがバイクの製造に着手。
そして、1954年(昭和29年)、カワサキ初のバイク「川崎号」が誕生。ネーミングそのままですね。
この川崎号は、スクーター型のバイクでしたが、大きな成功は収められず。
その後、メグロ(目黒製作所)を吸収した1960年頃からカワサキの名が知られるようになり、1965年(昭和40年)、メグロの伝統を引き継いだ「カワサキ500メグロK2」を、翌年には「650W1」を、そして1971年(昭和46年)には有名な「Z1」を発売し、カワサキは本格的なスポーツバイクメーカーとしての地位を確立していきます。
【スズキ】
スズキのルーツは、1909年(明治42年)に創業した織機メーカー、鈴木式織機製作所です。
スズキは、将来的に、自動車業界に参入する足掛かりとして、エンジン搭載自転車の開発に着手します。
スズキ初のバイクと言われるのは、1952年(昭和27年)に発売した「パワーフリー号」です。これは空冷2ストローク単気筒エンジンを自転車に搭載したものでした。
翌年には、パワーアップした「ダイヤモンドフリー号」を発売。これが月間で6000台を販売する大ヒットとなり、以後、スズキはバイクメーカーとして確固たる地位を築いていきます。
ということで、日本におけるバイクの歴史、国産4メーカーについてでした。
私は実際に浜松にある、スズキ歴史館に行ったことがありますが、なかなか興味深いものでした。
いずれ、ヤマハやホンダやカワサキの博物館にも行きたいと思ってます。確かヤマハとホンダは同じく静岡県の磐田市とか浜松市にあったはずです。
日本のバイクメーカーというのは、世界的に見ても非常に優秀なんですが、日本ではバイクがあまり売れず、今やおじさんの乗り物になっていて、若い人があまり乗らないから、今後、衰退すると考えると寂しいですね。




