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姫さまとライバル登場 アフター ~乳神様よ永遠に!~

「姫さま。お手紙が届いております」


「……またデナリからか?」


「はい」



パリエ事件から一週間、『姫さま=巨乳』という認識がすっかりデナリ姫に定着してしまったようで、あれから毎日のように文が届いております。


「面倒じゃ、代わりに読み上げてくれ、セバスチャン」


「かしこまりました」



「『前略、親愛なるノーラお姉様。

  昨今いかがお過ごしでしょうか?

  お姉様から教わった”胸に良いレシピ”を参考に、毎日私自ら料理を作っておりますのよ。

  おかげさまで、近頃少し効果が出てきた気がしますわ。

  もう少し頑張って、またお姉様に会いに行きます。

  その時は……今度こそ負けませんわよ!



  追伸

  お姉様の御威光をこちらの城下町でも広めるため、臣民にお姉様の肖像画を撒きましたの。

  そうしたら皆がお姉様を慕っておりますわ。すっかり乳神様として。フフッ』


  ……以上でございます」



姫さまは途中からわなわなと震えだし、耳をふさいでおられましたが、最後の一文で一気にお顔がトマトのように真っ赤になりました。



姫さま、マジでプチトマト! プチカワ!



「……で、デナリのヤツは次にいつ来ると言っておるのじゃ?」


「ひと月後だそうで」



「……」


「……」



「セ、セバスチャン! 今すぐその”胸に良いレシピ”とやらを聞いてまいれ!」


「御意」


まあ、レシピは元々私が考案してパリエに伝授したものですけどね。



まだまだ、姫さまの受難はつづきそうですな。

このセバスチャン、楽しみでよだれが止まりませんぞ!


----------------------

ライバル(?)編はこれで一旦終わりとなります。

次回から、新章突入です。

と言っても、作品が作品なのでそんなに劇的に雰囲気が変わったりはしませんが。


よろしくお願いします。


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