1/20
インサイド・ゴースト
巨大企業、Wolf-stars社。
彼らは日々、戦争を行っている。
それは、目に見える国と国との戦争ではない。
この資本主義社会を生き残るための、目に見えぬ戦争だ。
ーー資本主義社会。
そこには必ず、目に見えぬ前線が発生する。
勝つためなのか。
生き残るためなのか。
争いの火種は、もう誰にもわからない。
この世界の歪みに呑まれ、それはもう見えなくなってしまった。
――結果を残す。
今はただ、これだけが目に見える。
そのためにWolf-stars社は人工知能(Artificial Intelligence)ーーAIを開発した。
ーーだが、これが何のために生まれたのかも、もう見えはしない。
戦うための武器なのか。
守るための盾なのか。
見えぬまま、ただ走り続けている。
そして、人工知能の内部には、目に見えぬ無限の宇宙が存在する。
ーーだが、そこにもまた、戦いが発生している。
これは目に見えぬ無限の宇宙の中での、戦いの物語。




