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竜族族長の娘  作者: 五月雨 アルト
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動き出す









 応接室に行くと、窓側の大人が3人ほど座れるソファにパピーがマナーよく座っていました。身内目抜きにしてもとても背筋がいいです。あまり深く座らず背凭れにもたれ掛かってません。素晴らしい直角ですね。私がその様なとてつもなくどうでもいいことを考えているとノア兄さんはいつの間にかパピーの側にいて、私をソファに座らせてくれました。












「ーーさて、リーザ殿......私に何か言わなければいけないことがあるのでは?」



 このときのパピーは、口元はとてつもなくつり上がっているのに瞳だけはブリザードだったと言っておきますね。軽くトラウマものです。R18です。






「そうね......まずは言わなければいけないことがあったわね......」








リーザさんは瞳を伏せて何やら神妙そうな雰囲気を醸し出す。......これから何か大事なことを話すのでしょうか?








「今日は何時にもましてものわかりが良いようですね。さて、さっさと吐いて貰いましょうか」


「えぇ、だってこれを言わなくては失礼だものね......では......」








 ッゴクリ














「お邪魔してまーす!!」











 ガクッ!!








 こののばにいるメンバーの心と行動が一致しました。っていうかそれだけですか!?








「うふふ、行きなり会いに来て挨拶をしないなんて失礼だものね!」


「っ貴方は.....!!」


「黒い異端......」


「!!」




 リーザさんがそう言うと、今まで怒りに震えて口元と米神を引きつかせてパピーは一瞬瞳を瞬かせたが、直ぐにその瞳はスッと細まり神妙な雰囲気を出し始める。するとリーザさんは私たちの方をちらりと見ると。 




「ちょっと、お話ししましょうか」





 そう言って緩く微笑んだ。









 私はそのあとノア兄さんに連れられて部屋を出たのでなんの話をしていたのかわかりませんでしたが、多分植物関係のお話だと思いました。え?何故かって? 実は部屋を出るときにリーザさんの口からブラックローズの花言葉って聞こえたんですよ。なんのことかはわかりませんがね。庭に薔薇でも埋めるのでしょうか?






黒薔薇の花言葉

「憎しみ、怨み」「決して滅びることのない愛、永遠の愛」

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