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竜族族長の娘  作者: 五月雨 アルト
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一緒に居たい

ノア視点です。









 1年前、やっとあの忌々しいストーカー女が他国へ渡った......











 僕の可愛い、可愛い妹であるレイミアは、今から約10年前にストーカー行為すれすれの被害にあった。






 その女は、結局まだ幼いと言うことで死刑や国外追放を免れ、城内軟禁と言うことで処罰された。僕は大いに不満だったけれど、肝心のレイミアは優しすぎるが為に、あんな行為をされたのに許してしまっている節がある。その証拠に、軟禁なんて甘い処罰に対して避難なんてしなかった。あぁ、なんて優しいんだろう。良いんだよ? もっと相手を責めたって今回の被害者であるレイミアは許されるんだよ? ーーそう言ってもレイミアはむしろやりすぎではと首を降る。僕の妹はなんて慈悲深いのだろうか。僕だけではなく、家族皆がこの時、とても感動して瞳を潤ませていた。








 ーーまぁ、結局あの女にはレイミアの慈悲は勿体無い物だったみたいだけどね。









 あの女、カレン・マルレーンはレイミアにストーカー紛いの行為をしてから約9年。つまり今から1年前に、王位剥奪と国外追放。そしてとても遠い国の村に連れていかれた。あの贅沢が身に染み込んでいたのだ。きっと彼女は、いびる使用人も、侍らせ身の世話をさせる侍女も居ない、自分のことは自分でやり、ある程度大人になれば自分の生活費は自分で稼がねば成らない生活なんて、屈辱で耐えられるわけがないのだ。











 むしろ堪えられなくて息絶えれば良いのに............







 レイミアに被害を出しておいて、被害者であるレイミアの慈悲で寿命を長らえさせられて居たのに、それに感謝する事もなく、それどころか第二の被害者まで出すなんてとんだ大馬鹿者だ。









 ......第二の被害者......そう、そうだった。まだ、注意しなければいけないのがいたね......






 被害者として最近引っ越してきた、アリス・アルフヘイムも、僕の中で要注意人物の一人として存在している。いや、むしろカレン・マルレーンよりレイミアの近くにいる分厄介なようにも見える。僕はもっとレイミアと一緒に居たいのに、最近ではアリスとばかり遊んで、僕とのお昼寝の時間が減ってしまったんだ。これはとても由々しき事態だ!! なんとかしたいけど、レイミアは残念なことにアリスを気に入っているようで、下手なことは出来ない。僕はもっとレイミアと一緒に居たいけれど、レイミアを悲しませたい訳では無いのだ。







 大好きなんだ。レイミアがいとおしくて堪らない。僕の、可愛い、可愛い、妹......ずっと一緒に居たいけど、レイミアはどんどん大きくなっていく。成長していく......






 今日だってそうだ。幼い頃から僕たちを知っている、シーキャピタルの女王であるリーザ様は、僕達兄弟の恥ずかしい話を結構知っている。気になるだろうに、それをレイミアは僕達が嫌がるからと自制して自ら断りを入れた。レイミアが恥ずかしい過去を聞いていなかったことを喜んだのではない。レイミアが僕のことを考えて、僕のために気になる心を抑えて、我慢してくれたのが嬉しかったのだ。レイミアはこんな風にどんどん成長し、心も体も大きくなっていく。もっと、もっと......ゆっくり大きくなってくれれば良いのに............









  あぁ、もう本当に...........




























 どうしたことか............













アリスくんの名字も相当悩んだのですが、アルフヘイムに決定しました~理由は口触りと、北欧神話において光の妖精エルフの住む国。と言う説明文を読んで決めました。

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