恐怖体験実施中
今日はとても素晴らしい日です。
すみません。冒頭から訳のわからない台詞を言ってしまって大変混乱しているでしょうが。兎に角今日この日は私のまだ短い人生の中で一番素晴らしい日なのです。正直私は今私の誕生日より幸せいっぱいです。
今日はカレン様達が来られて7日目。そう! 今日は何とカレン様がお帰りになる日です! 長かった......長かったよ......
なんかもう、カレン様の突撃タイムに常に精神を磨り減らし、時に頭を痛め、時に悪夢に魘される夜を過ごし......今日やっと自国のハース王国にお帰りになられます。最高ですね。来国の時より豪勢に御祝いするべきだと思います。できれば御飯は皆塩料理か御茶漬けがいいですね。序でに玄関に塩を撒いた方がいいと思います。え?......一国の皇子と皇女に失礼? 大丈夫ですよ。高級塩を使いますので。
さて、ハイテンションで今日という日を向かえた分けてすが、1つ問題が発生しました。とてもとても私の人生に関わるハプニング、とまでは行きませんが空腹事情にはとても関わるハプニングです。
それは起きて身支度を整えて、さぁ朝御飯だ! と、部屋を出ようとしたときにスナイパーが、部屋の扉をガン見したあとプルルルルルルルと威嚇しました。その時なぜ威嚇しているのかよくわからず、呑気に、こいつ威嚇の声可愛いな。とか思っていたのですが......よく考えれば、今この屋敷にはスナイパーの警戒対象は一人しか居なかったのです。
私が扉を開けようと、スナイパーが扉を開けるために何時も使っている踏み台の上を陣取り退いてくれません。あまりにも必死に扉を開けさせようとしないとで、どうしたものかと考えて居ると扉の奥からボソボソと何か呟く声が聴こえました。その声に気付いた私は扉の前で聞き耳をたてます。あ、勿論スナイパーも共犯ですよ?
「お....しいわね?なかに......様がいる....に......どうして......くるない...ら....」
途切れ途切れになってて上手く聞こえませんね......でもきっと声的に100%カレン様ですね。わかります。あの人いったい私の部屋の前で何をしているんでしょうか? 部屋から出れないのでさっさと食堂にいってほしいのですが......
「ゲー......寝起きがいい.....有め...だっ......それ...部...中で..とが......聞こえ..........まさか.....屋の中で倒れ......の?......私が.....様を.....けなくちゃ!」
最後のけなくちゃ! と、よくわからない単語を叫ぶように言うと、部屋の扉を荒々しく叩く音が響きだします。
え............
「...ミア様!....ア様!! イミア様!!!!レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様レイミア様...................................そこに居るのしょう?......」
ギャァァァァァァアアア!!!!! 悪霊退散んんんんんんんんん!!!!!
「あぁ......今部屋の中で物音がしました。大丈夫ですか? 起きるのが辛いのでしょう? 私が今、助けてあげますからね?」
ドッドッドドドドドドドドドド
ガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャ
私は何でいまホラー体験をしているのですか?! 恐! こわっ!! 止めて! 私の部屋が襖じゃなくて扉だかららってここぞとばかりにガチャギチャしないで! 止めて! わりとマジで恐いんで!!
ガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャバンッバンッバンッバンッバンッ!!
お願いだからドアノブガチャギチャしたあとに押したり引いたりして扉が開かないか試すの止めてぇぇぇぇぇええええええええ!!!!!
ガッガッガッガッガッ!!ドカッガッガッガッガッガッガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャガチャギチャ........
扉物理的に開こうとしないでぇぇぇえええ!!!!! もう早くお帰りくださいぃぃぃぃいいいいい!!!
私がガチ泣き5秒前になった頃漸く助けが来たらしく、部屋の前から怒りに身を任せたかのような声が聞こえてきます。
「おい!! レイミア様の部屋の前で何をしている!! いくら友好国の皇女だからと言えど、俺の妹を恐がらせるような真似をしやがって!!覚悟はできているんだろうな!?」
そう言いながら扉に乱暴するのを止めてくれたのは、我が家の最年少少年の声でした。




