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竜族族長の娘  作者: 五月雨 アルト
24/114

対面




 レインさんが国へ帰って1週間が経ちました。



 レインの住むハース王国は、空を飛べば、此処から約1週間と言うことなので、そろそろ国に着いている頃だろう。



 普通にハース王国から竜族の里まではかなりの距離があるので、時間は当然かかるのですが。今回来るのはお姫様と王子様と言うことで、1ヶ月の長旅を予想して来客するらしい。大変そうですね。




 あぁそうそう。一応この世界にも飛行機はあるのですが、環境問題のために、エネルギーは魔力らしい。地球に優しくて大変よろしい。



 で、そんなエコ飛行機があるにも関わらず、船や車で移動して、1ヶ月の長旅をするのは単に王族専用の飛行機だと目立つため、お忍びで来れないのだ。そういう理由から、今回は飛行機での旅行を取り止めにしたそうです。





 さて。今回王族の方が我が家にやって来るのは、丁度アルフレット少年の夏休みであり、我が家の家族がぎりぎり全員集合する時期です。ですので、その日に備えて皆で御迎えの準備をしています。まぁ、私はまだ身体が小さいためろくなことをさせてもらえないのですがね.........



 ちなみにですが、準備段階をするときに役割分担をしました。皇子担当が皇子と同学年のアルフレット少年と我がパピーであるルイ。そして皇女担当が私とマミー。残りの護衛の方々は、アシュリー兄さんとレオン兄さん、そしてノア兄さんが引き受けるそうです。今回の旅での総勢は8人という少人数だそうです。まぁ、お忍びなので妥当なのでしょうかね?



 何でも、皇女様の方はエルフのハーフなので、学校を通う際に私と同期になるそうです。これからの学校生活を円滑に過ごすならば、今回のおもてなしは慎重に成らざるを得ませんね。と言うわけで、このレイミア、張り切って雑用をこなしたいと思います。





***************




 ーーあれから1ヶ月近くが経ち、皇子様と皇女様は本日到着される様です。


 いやはや、時が経つのはあっという間ですね。




 到着と言えど、今回は大々的な御迎えはしません。明くまでもお忍びなので、里にみんなには皇子様と皇女様が滞在していると言うのは内緒なのです。





 なので、私はお家の居間でお留守番をしています。現在の私のお留守番限定パーティーは、私と、レオン兄さんとノア兄さん、そして私の膝の上で寛いでいるスナイパーです。



 各いう私もレオン兄さんの膝上に居るのですがね。そしてノア兄さんは私のすぐ横でお菓子を食べさせてくれます。まるでお姫様気分ですね。うむ、苦しゅうない。なーんて.........



 まぁ、今の私は俗に言う社長令嬢? のような物ですがね。あれ? なんか違う?.........





 そんなくだらないことを餌付けされながら考えて居ると、スナイパーがスッスッスッと足音のリズムに合わせて鳴き始めました。どうやらお客様達の御到着のようです。流石に王族の前で兄の膝の上に乗っているわけにはいかないので、定位置に移動して、何時部屋に入ってきても良い様にスタンバってます。




「此方です」


 そう言いながら部屋に入ってくるのは、我が家の大黒柱であり、私のパピーのルイだ。その後に皇子と皇女、最後にアルフレットの順番で中に入ってくる。んん? アシュリー兄さんは?


 そんな私の疑問に気が付いているのかいないのか、パピーは皇子様と皇女様に私達を紹介します。



「ご紹介致します。向かって左側から、次男のレオン、三男ノア、そして長女のレイミアです。」




 そう紹介されたとき、真っ先に動いたのは向こうの皇子様だった。




「はじめまして。私はハース王国の皇子であり、長男のゲインという、これから1週間世話になるが、よろしく頼む」




 ゲイン皇子は年齢にしたら14くらいだろうか?優しそうな瞳に、とても綺麗な赤髪をしている。うん、物語に出てくる正統派皇子様ですね。見事な髪金を持つカレン様とはあまり似ていませんね。



「よろしくおねがいします」



 私たちがそう言おうとしたところに、被せるように声をかけてくる人物がいた。








 ......第一皇女であるカレン様だ。



 

何だか久々に主人公目線を書いた気がします。

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