カレン様
レイン視点です。
少々レインに対して暴力的な悪口が書かれています。苦手な方はご注意ください。
(予約投稿です)
初めてだった、この翼を美しいと言われたのも、あんな言葉を言われたのも......
始まりは、私が今使えさせられている、ハース王国の現皇帝、クラン・マルレーン様の娘であるカレン皇女様の何時もの我儘からだった。
カレン様は、エルフである母君の血を、濃く受け継いでいるのか、人より美しい顔をしている。だか、その見た目を御小さい頃から褒めれ、周りから常にちやほやされていたため、性格が......その.....良く言えば、人より感情表現がストレートな方で、悪く言えば、どうしようもないクソ女なのです。
そんなカレン様の従者として、私は運悪く押し付けられてしまったのだ。カレン様は普段、美しいと誉められ馴れているせいか、男女問わず、自分より美しい物を持つ者を、わざと側に置き、貶すのと言う事を生き甲斐にしている、のそせいで使用人の間では、秘かにサイコ姫と呼ばれているくらい、使用人からの人気は無い。
しかし、正直言って自分より容姿が良い使用人は居るのだ、なぜ自分なのか、そんな疑問が頭を過ったが、その疑問は、カレン様が私を貶したことで明かになった。
「なんて醜い翼なのかしらね」
「!!」
「わたしと同じ、エルフの血が通ってるなんて、考えられないくらい粗末存在ね。顔もそこまで美しい訳でもないし......あなたの母親が天族としての可能性皆無と城に押し付けて消えたのも頷けるわ!」
彼女が私をターゲットに選んだのはきっと、私の翼と、私は貶す要素が他より多く、より優越感を感じられるからだろう。
正直目眩がした、私はこの皇女様を甘く見ていたのだ。正直言って、この皇女様は、自分より美しいものを持った者を、貶すことで有名な方だ、だから何を言われたって、僻みとして流せる自信があった。でも......母親のこと、天族の事まで知っているなんて、思いもよらなかった。
可能性.........それは、幼い頃母に良く言われた言葉だった。私の母は、きっと世間からした、らろくでもない人だったのだろう。幼い頃に散々私の能力について言われた。私の存在は一族にとって、利益になる可能性は無いと、顔を会わせれば良く貶されていた。
なぜ貶されたのか、それは、私に沢山の優秀な兄弟が居たからだろう。全員父親は違かったが、それぞれがそれぞれの血を濃く受け継ぎ、素晴らしい才能と、未来への可能性を持っていた。そんな兄弟のなかで、私は天族の父を持っていたが、天族の様に素早く飛ぶこともできなければ、兄弟のなかで、一番エルフの血が薄いのか、容姿も抜きん出るほど美しい訳でもない。そんな兄弟の中で一番未来への可能性が低い、失敗作な私を育てる価値が無いと見込んだのか、母はある時、私を、ハース王国で丁度募集していた従者として、城に置いていき、一人で去っていった。
寂しかった......悲しかった......悔しかった......これから独りで生きていかなければいけないことが、自分が愛されていないことが、自分に、力が無いことが.........
けれど、そんな思いを抱いていても、どうすることも出来なかった。最初は日々生きることに必死だった、母は本当になにも渡さずに城に置き去りにしたので、私は無一文だったし、服も自分が着ているものしか持っていなかった。
でも、そんな必死な時も、数年立てば落ち着いてくるもので、少しずつ生活が楽になり、私もいろいろと考える事が出来るようになった。
しかし、考える余裕が出てくると、またあの寂しさが、悔しさが、私の心のなかを蝕んでいった。どうして、私だけ愛してくれないんだ、どうして......そんな不毛な事を考えていると、寂しさが増えていく気がして、私は隙間を埋めるように仕事をしていた。
そんなときに、押し付けられたのがこの、カレン様の従者への転職だ。正直私はこの任を押し付けたやつを一生許さないと思う。それぐらいカレン様の従者になったことで、日々のストレスと劣等感が蓄積されていった。
「貴方の父親の一族は天使族とも言われているそうね? まぁ、貴方のような醜い翼を持ったものが天使な訳が無いのだけど......精々成り損ないって所ね、あぁ、なんて、不衛生な翼、邪魔だし、毟って捨ててしまおうかしら?」
「や、やめ......」
「やだ、本当にやるわけ無いでしょ? 貴方の羽根にどんなバイ菌が付いてるか解らないもの、第一貴方の羽根なんて毟ったところでゴミにしかならないわ、布団にもならないなんて、そこらを飛んでいる鳥以下ね」
「........っ....」
「あら、なぁにその顔、私に逆らうの? この国の未来を担うこの私に? 何の可能性もない貴女が?」
「......」
「......ふふ、そうよね、逆らえないわよね? 貴方には何の価値も無いんだもの!」
カレン様は何時ものように、私に暴言を浴びせながら楽しそうに笑っている。でも、今日はそれだけでは終わらない。
「あぁ、そうだ、私、次の旅行は竜族の里にしようと思うの、でも、彼処って入国検査とか厳しいから、下手に皇女ってことを偽って入るとばれたとき大変でしょ? だから、お父様から手紙を預かって貴女が竜族族長の下に、その醜い翼で届けに行きなさい。」
「...え......」
とても、無茶な話だった。私が空を飛んで行くのは構わないが、問題は、今回向かう里の位置だった。
竜族の里はハース王国から北に位置する国の標高3000メートルもある山の上にあるのだ。そんなところに私の魔力だけでは、到底たどり着けない。
「拒否権は無いわよ、貴方の翼を有効活用してあげるのだから感謝してほしいくらいだわ! あぁ、お父様は明日から会談で出掛けてしまうから今すぐお父様の所へ行って出掛けてちょうだい」
カレン様はそう言うとさっさと行けとばかりにてを払い、私を部屋から追い出した。
こうなると、何を言っても聞いてもらえないのは、知っていたので、私は諦めて、王の下へ手紙を貰いに向かった。
文章を上手くまとめる力が欲しい......
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