表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王が現れたから、勇者の子孫らしい俺がちょっくら倒してくる  作者: 堕天の翼のあさぼらけ
ローザ姫救出編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

99/221

第99話 勇者ローザ姫と出会う

 以前俺を殺した、海底洞窟のドラゴン。

 俺は見事にリベンジを果たした。

 しかしそのドラゴンの元に、ひとりの少女が泣きつく。

 彼女こそ、捕らわれのローザ姫だった。



「死なないでよ、ドラゴンさん。」

 泣きつくローザに、ドラゴンは少し困り顔。


「ヒーリング。」

 俺は回復呪文をかけてみる。

 だけど効果はない。


「無駄よ。」

 ユミコが俺の耳元でつぶやく。

「お金を落とした魔物には、もう回復呪文も蘇生呪文も効かないわ。」


「姫よ、所詮私は魔物。いつかはこうなる運命でした。」

「何言ってるのよ!あなたは私のお友達でしょ、ドラゴンさん!」

「う、嬉しい事を言ってくれますね。」

「嬉しい事なら、これからもいっぱいあるわ。だから死なないで!」


 ローザはそのまま泣き崩れる。

 ドラゴンはおもむろに、俺を見る。

 俺は、ドラゴンにかける言葉がみつからない。

 そしてドラゴンは、ユミコを見る。

 ドラゴンは、ハッと目を見開く。

 そして安心したかのように表情を変える。


「勇者どのと、クマガイどのとお見受けいたす。」

 ドラゴンはユミコの名を告げる。

 何でユミコの事を知ってんだ。ユミコの本名は、クマガイユミコだ。

 で、勇者の俺の名は知らない、と。

「姫の事を、ローザ姫の事を、お願いいたす。」

「嫌よ、そんな事言わないでよ!」

 ドラゴンの言葉に、ローザは絶叫する。


 俺はうなずく。

 ユミコも俺に続く。


 ドラゴンもかすかにうなずくと、ローザに視線を移す。

「姫よ、私を困らせないでおくれ。

 最期に、姫の笑顔をみせてくれないか。」

「さ、最期なんて、言わないでよ。」

 ローザは笑ってみせるが、涙が止まらない。


「姫、私は幸せでした。ぬくもりを、ありが」

 ドラゴンはその巨体を地面に落とす。重力に逆らう事が出来なくなったのだ。

 そしてドラゴンの身体が、まぶしい光りに包まれる。

 その光りは数秒で収まったが、その時そこに、ドラゴンの身体は無かった。


「うわーん、ドラゴンさーん!」

 ローザは泣き崩れる。

 今までで一番大きな泣き声で。


 つか、なんなんだ、この光景。

 なんか、俺が無茶苦茶イヤな奴になってないか。


「あの、ローザ姫様。」

 このままだとラチもあかないので、ローザに声をかけてみる。

 ローザは激しい形相で、俺をにらむ!

 俺は思わずひるむ。


 ローザはそのまま俺に突進!

 ローザは両手で、しっかりとナイフを握っている!


 ローザは俺の近くで向きを変え、そのままユミコに突っ込む!

 ユミコはジャンプ一番、ローザの突進をかわす。

 そして伸身のムーンサルト〔二回宙返り一回捻り)を決める。


「ろ、ローザ姫?」

 俺はローザの奇行に、驚く事しか出来なかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ