表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/107

76話  新生!第7艦隊首脳陣

 見つけてくれてありがとうございます


 Twitterから来てくれた皆さん、ようこそお越しくださいました

 笹本達がオデーサの第7艦隊首脳陣を叩き潰して3日後、その時の全員が陸上勤務になるか退職したと連絡があった。

「それで良かったのさ。みんなにとっては」

 やることが無くて朝から笹本の部屋でビールを飲んでいたウルシュラがにこやかに感想を口にした。

「その感想、べらべら話してはダメだよ」

 笹本のたしなめにウルシュラはペロリと舌を出した。

「でも本当の事さ。公国本土奇襲作戦なんてやられたら一撃大敗の未来しか見えないよ」

「あ。なんだ。ウルシュラにもそう見えるのかい」

 コタツに向かい合って座るウルシュラは済ました顔で美味しそうにビールを飲む。

「見えるさ」

 グビーっとビールを飲み干して、空になった500ミリリットル缶を手先でもてあそびながら答えた。

「そんな作戦実行しても昨今の闘いで死者が出るのが稀ってだけだろ。被害総額考えろっていう話さ」


 ビールが空になったのを見た笹本は、背後に置いてある冷蔵庫からもう1本ビールを取り出し、ウルシュラに渡した。

「それにそんな読まれやすい作戦、絶対に阻止されるよね。カノープス以来名前が出てこないのが不思議だよ。あいつ」

「ああ。アレハンドロ・パーラ大提督の事だね」

「それよそれ」

 笹本が……というか第6艦隊が会いたく無い人物だ。

 多分誰が出くわしても勝てる相手ではない。特に乗りに乗ってる第6艦隊なんか相手を喰ってかかって瞬時に敗北するだろう。


「第7なんかが勝てる相手じゃないね」

「そりゃそうだよ。あら?」

 ウルシュラの向かいで連絡文書を広げた笹本が声を上げた。

「何かあったのかい?」

 ウルシュラがニヤニヤした顔で聞いてくる。

「明日から第7艦隊の新首脳陣が研修に来るってさ。出迎えなくちゃ」

「笹本君、もう遅いよ」

 ウルシュラが言うが早いか部屋の戸を叩く音がした。普段の客人で扉を叩く奴なんか居ない。

 アリーナも小島もノックもせずに入るので、笹本の方が遠慮してトイレで服を着替えている始末だ。


 仕方ない。笹本が出迎え、戸を開けると知らない人達が研修の時に着ていた作業着を着て笑顔で待っていた。

「初めまして笹本閣下、私は第7艦隊の新首脳陣の一人、林玲(リンレイ)です。よろしくお願いいたします!」

 笹本の右手を引ったくるように握手をし『やった。握手して貰った!』とはしゃいでいる。


「とりあえず中にどうぞ。明日来るんじゃなかったので?」

「待ちきれません!」

「何が?」

「待ちきれないから会いに来たんです!」

「誰に?」


 台湾国出身の林玲さんは思い切り力を込めて答えた。

「笹本閣下にです!台湾でも大人気の人なんですよ!」

「なんで知らないところで人気なのさ?」

「笹本閣下は宇宙に出でては連戦連勝、強く気高く、そして思いの外優しい日本人の再来です!」


 林玲さんの会話ぶりに笹本どころかウルシュラも、そして他の首脳陣も引き気味だ。

「いやぁ。これ程の人とは思わなかったねぇ。オデーサには笹本君と上手く付き合える人を首脳陣に選んだ方が良いよと意見具申はしたけどさ」

 ウルシュラはビールをクピクピした後話し出した。

「なんでウルシュラがしてるんだい?」

「私だけじゃないよ。あの日一緒に出掛けた全員だよ」

 笹本は逆に、みんなの悪口や軽口を言わない人をお願いしますと意見具申していたが、奇妙なまでに多数決の意見が真っ先に通過してしまったようだ。

「とにかく場所を変えようか。この部屋で皆さんと今から集める参謀府は入り切りません」

「第3会議室、抑えてあるよ」

 ウルシュラは勝手に冷蔵庫を開けて3本目を飲み始めながら答えた。

「ウルシュラ知っていたのか?今日来ること。で、3本目ね、別に構わないよ」

「ごめん。知ってて黙っていたんだ。サプライズだよ」

 笹本はそれに答えず3Dホログラムで各所に連絡を始めた。全員おかしい位に簡単に集合に了承した。どうも打ち合わせ済みだったようだ。

 

 会議室に散発的に集まった参謀府の面々はどんな奴らなのかと気をもみながら集まり、一目見て安心したようだ。

 ほぼ全員が旧第7艦隊首脳陣の傲慢ぶりを聞いており、今の首脳陣が丁寧に挨拶するのを見て安心したのだ。

「やあ初めまして」

「サムライダディさんだ」

 第7艦隊首脳陣も現役のエンブレム持ちに感激している。


 挨拶やら自己紹介を各個行いながら雑談が始まる。参謀長候補は前回の時より小粒ではあるが、真面目で熱心な雰囲気が伝わるし、前回の首脳陣より優秀な人物が多い。


「君たち何故前回首脳陣に選ばれなかったの?」

 笹本が聞いてみると林玲さんが答えた。

「前回の参謀長候補が仲良し囲って選びましたから!」

「で、皆さんは仲が良くなかったと?」

「仲良くなんか出来ませんよ!あいつズルしていたんですから!」

 

 話を聞くとどうやらペーパー試験の解答を盗み出したり、シミュレーターを弄って自分が有利に仕向けてを繰り返していたらしい。

 そんなのを見分けられない教官ではないだろう。

 案外自分に裁いて欲しかったのかなと首を傾げた笹本に色んな人が食いかかる。


「笹本さんそのしぐさずるいよね、真似しても良いかな」

「なんかこう、どこかずっこけていて可愛いですね!」

「笹本大将、そんな仕草は幼稚さをアピールしてしまいます。考え込むときは顎に手を添えた方が大人っぽいです。心理学的裏付けも有りますので」

「先輩さんの妹、四つ葉ちゃんはあれをする先輩さんは悩んでいる時と聞きました。何をお悩みですか」

「ま。参謀長さんも人並みに悩むよね」

「で?何を悩むのだケンジ」

「ハハ。何でも聞いてやるぞ。私はオトナなんだからな。ハハハ」


「いや。もしかしてそんな旧首脳陣を僕に叩き斬らせたかったのかなと」

 その笹本の呟いたような疑問に答えたのはグェン司令長官だ。

「実際の所は分からないけどね、結果笹本君がそうしてやった結果全て丸く治まったのだ。両者(われわれ)は連携し合わなくてはならない間柄だ。そうなったのは結果よしだと思うよ」

「退職を余儀なくされた方々の処遇は」

「それは君が気にする事ではないさ」

 グェン司令長官が横に並び、笹本の肩をポンと撫でる。これだけで何故か笹本は安心してしまうのだから不思議なものだ。

 極端から極端へ。振り幅はおかしいがここに笹本に従ってくれる仲間が増えたのだった。

 読んでくれてありがとうございます

 もし良かったらブックマーク、評価、いいね、感想、レビューなど頂けましたら嬉しいです


ブックマーク2件

いただきました

ありがとうございます。激励ととらえて今後も頑張ります


 

 只今連載中

 犢端高校勇者部活動記録   https://ncode.syosetu.com/n0115ie/


 爆笑!元朝秘史

https://ncode.syosetu.com/n3161if/


完結作品

 素人集団!!国家連邦政府宇宙軍第6艦隊奮闘記

https://ncode.syosetu.com/n7603hp/


 ココチュのフェイクニュース

https://ncode.syosetu.com/n7689id/


各種短編

 伯爵閣下がホラ話で領地を盛り上げてみるようですので発表します

https://ncode.syosetu.com/n0773gs/

 

 精霊だらけインタビュー

https://ncode.syosetu.com/n9175hv


 SS 家元になろうよ

https://ncode.syosetu.com/n4840hw/


 なども書いております。宜しかったら見て行ってください


Twitterやってます。@kokochu539です。

大したことはしていませんが、フォロバは確実です。お気軽にどうぞ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ