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75話  崩壊!!第7艦隊⁉

 見つけてくれてありがとうございます


 Twitterから来てくれた皆さん、ようこそお越しくださいました

 ここでやっと第6艦隊が送り出した疑似提督5人が勢揃いする。

 エンブレムは豪華絢爛だ。

 小島の艦隊には各務原の艦隊から大量の増援を得て快復している。

「さてと敵を攻撃しよう。良いかい?間違っても指令部なんかに当てるなよ」

 敢えて笹本は平文で話す。要するに相手に筒抜けにしているのだ。

「あなたわざと聞かせてるわね?酷いと思うわ」

「いやー。最高だねー笹本君」

「間違っても届きませんよ。敢えて言いましたね斬新です」

「航宙機にはそっち方面には行くなと命じておいたぞ」

「クハハ、ナイス指令ですよ笹本さん。残虐に狡猾に狩りましょうよ」


 聞かせた平文の解答は向こうからはなかった。あからさまな勝敗の行方の前に、第7艦隊首脳陣は何一つ出来なくなっていた。

 ここでアラームが鳴り、全員がフルダイブシミュレーターの世界から呼び戻される。


「参謀長候補が発作で倒れました。シミュレーションはここで中止です」


 教官がお知らせをくれた。

「まあそれよりはいこれ。ユーヤ、タカオ、アリーナちゃんとカナーメに」

 ウルシュラはポケットから相手を小馬鹿にするアイテムを取り出した。

「あ。飴だ」

 丸い棒つきの飴を無冠の若手に配り始める。アリーナと小島は慎重に味を選んで口に入れ、小鳥遊と祐哉は手に近い方を取り口に入れた。

 棒が付き出したその姿は決定的に相手を小馬鹿にしている。

「ウルシュラ、『それより』は無いだろう?倒れた人に悪いよ」

「そうですね。死んだ人はみんな仏様ですからね」

 叢雲は参謀長候補を死人扱いまでしている。

 人を喰ったような物言いをしておきながら、敗色濃厚な指揮をして、挙げ句の果てに倒れたソイツはひっくり返っていると言う。割と怒り心頭だ。

「叢雲さんは勝手に亡き者にしないよ」

 笹本が嗜めた程度では止まらない。


「口は悪かったけど戦略はもっと悪かったよ。安らかに眠るんだよ」

 小島は飴玉で片方の頬を膨らませながら十字を切る。別にクリスチャンではないが。

「参謀長候補ここに眠る。悪口に野心を乗せて」

 小鳥遊は担架で運ばれる参謀長候補に合掌をする。

「アーメーイジーングレース ハァウスイーザーサーウン」

 雄哉はとりあえず葬送の歌で送り出す。


 何故か皆止まらない。

「で?役に立つのかこいつ等?」

 アリーナが決定的な事をぶちかました。アリーナは今回の5提督の中では一番評価が低い。それがぬけぬけと第7艦隊の首脳陣に叩き付けたのだ。

「何をこの!」首脳陣の一人がアリーナに抗議したが、その人自体がアリーナの艦隊に背後を取られ、轟沈判定を喰らっている人だった。

「気持ちは分からないでもないけど、負けは負けだね。その抗議は受け付けられないよ」

 ウルシュラが突き付けるように取りなした。


「笹本副提督、首脳陣で使えそうな人は居ましたか?」

 現地教官の問いかけに笹本は無情の判断を下した。

「いません。全軍突撃とか読まれるような真似したバカは更迭していいレベルです」

 平静を訴えた笹本が一番にこっぴどい事を言いだした。腕で大きなバツを作りながら答えた。

「それ、参謀長候補です」

「うん。バカですね。多分小鳥遊君辺りとさしで勝負しても負けるレベルで無能ですね。で?その参謀長がパニック障害からてんかんの発作ってもうね。第7艦隊が気の毒だわ」

 笹本としては、みんながバカにされた事に怒り心頭だったのだ。


「あの。私たちはどうしたらいいのでしょう」

 女性首脳陣のかける声にも笹本の返事は冷たい。

「知らない。何ならうちの師団長でもやっとけや」

 

「イヤだよ。だってこいつ等笹本さんをペテン師呼ばわりしたんだよ。そんな奴らと付き合えるわけ無いよ」

「カナーメの言う通りだね。来たら私がこっぴどく嫌がらせしてやるよ。二度と立ち上がれなくなるまで。ククククク」

「来たら大場家一同でどこかの道場で……鍛練という名前の私刑(とっくん)?正直とーちゃんもかーちゃんもねーちゃんも参謀長の大ファンなんだよね。死亡判定……出なきゃ良いね」

 小島、ウルシュラ、雄哉の順で第7艦隊の首脳陣の来訪を嫌がったコメントが出された。


「うん。高校生の時に会っていなくて良かったですね。多分金属バット担いで闇討ち必至でしたよ。参謀長さんはペテン師ではないよ」

 極めつけに小鳥遊が笑顔で物騒な事を言いだす。

「タカオは大人だな。私は今この場でやってやりたいんだ。獲物持ってこいやー」

 流石にナイフ持った大多数に平然と渡り合って勝って帰ってきた民間人時代をくぐり抜けているアリーナの怒気は首脳陣の肝を冷やすのに充分だった。

「アリーナちゃん、落ち着こう。あいつら口は出せても手を出す度胸はかけらも無いよ」

 小鳥遊は今までにこやかな顔立ちの男の子だったが、この瞬間だけどこまでも鋭く残虐な目をした。それでいて口元は笑っている。笹本ですら本気で怖い。


「ほう。そんな顔も小鳥遊さんは出来るのですか。斬新ですね。私ならこいつらをどう料理したものか困っているんですよ」

 どこを見ているのか分からない目でそうつぶやく叢雲も有る意味恐怖の対象だろう。

「今回のシミュレーションで良く理解しました。笹本さんは自分より何倍の大きさの敵をいかに低コストで攻略するかを考えてくれているようです。心から感謝します」

 各務原は普段からよく言っている経費の削減についての話を今一度掲げただけだ。この後に『しかしながら更なる削減を』となるのだが、最近は聞いていない。スターク元提督がバンバン先物取引や株でお金を作るからだ。

 各務原のこの言い様も充分にとどめになっているようなのだ。要するにただ勝つだけではない。被害総額を抑えて勝っていたのだと伝わってしまっているらしい。

「実際今回ケンジでは無くてサナエや僕、エチエンヌでも十分でした。ケンジに挑もうなど片腹痛い」

「サントスの言い様は尤もね。私からも言うわ。日本人の言うところの胸を借りる謙虚さってあなたたちには無いの?」


 益々うなだれる第7艦隊の首脳陣。

 そんな事は笹本にとって知った事ではない。皆を馬鹿にしたその態度なんか絶対に許せない。ただ、笹本にとって全く意外だったのは、皆が自分に普通以上の好意を抱いてくれていた事の方だ。

 小島から順に一人一人の頭を撫で、感謝の意を表した。サントスまでは撫でられていたが、エチエンヌは「恥ずかしいからおよしなさい」と突っぱね、ウルシュラは「役に立ちたいのは私の本意だよ」と遠慮した。

 唯一年上の各務原はニマニマした顔で小鳥遊や雄哉、サントスの頭を撫でていた笹本を見ていたのが怖かったが、撫でると照れて喜んだ。

 読んでくれてありがとうございます

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ブックマーク2件も貰いました。ありがとうございます

部屋で小躍りするほど喜んでいます

 

 只今連載中

 犢端高校勇者部活動記録   https://ncode.syosetu.com/n0115ie/


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 伯爵閣下がホラ話で領地を盛り上げてみるようですので発表します

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 なども書いております。宜しかったら見て行ってください


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大したことはしていませんが、フォロバは確実です。お気軽にどうぞ

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