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100エーカーの森の悲劇  作者: カンナビノイド¢39
第1章 (変態性癖持ちの)美女の(嬉しくない)強襲
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1-12 一掃するわよー!

ーー前回のあらすじーー


 家を粉砕されて自分自身も気絶してしまったスタークはエリスと思わしき人物により幽閉されてしまったようだ。


 延々と怒鳴りつけて何とか逃げようとするが全く臆さない彼女の前ではどうにも出来なかった。

「お楽しみはこれから」と言われたスタークはここからどんな酷いことをされてしまうのでしょうか?



 一方でシンタローはボールを「ボール」にしてしまった犯人であることが判明してしまい、四面楚歌の状態に陥った。

ヤムチャ率いる狂人たちにリンチされてしまう彼は(物理的に)人の形を保っているのでしょうか?



 読者の皆さんはスタークとシンタローのどちらが酷い目に遭っていると思いますか?

そんな二人が羨ましいと思えたら本編に行ってみましょう!

「じゃーあー、目隠しくらいはとってあげましょうか。」




 そんな声が聞こえてスタークの目隠しが外された。

すると目の前にはとんでもない光景が広がっていたではないか。

 




 ボールが好きそうなビデオテープや雑誌だったり(意味深)、ボールが使いそうなマッサージ器だったり(意味深)……そんなものが商品棚に並んでいた。




「な、何なんだよ!?ここはー!!!?」



 スタークは思わず声を張り上げた。

そしてふと下を見ると、自分の座らされているものが三角木馬だということに彼は気づいた。






「ててて、てめえ!なな、何てものにこの俺を座らせてんだよ!!!」



スタークは驚いて木馬から降りようとしたが、足を括りつけられているのでどうにもならなかった。





「んもう♥️逃げちゃだ・め♥️」



エリスはスタークの前に立ち、投げキッスをしながら鞭でスタークの右足を打った。



「痛っ!!ふざけんなよ!!しかもそんな悪魔のコスプレ、目に毒だ!!俺の視界から失せろバカ!!!」



スタークはエリスのコスプレ姿を見るまいと慌てて目を瞑った。



「ちょっとー、目を開けなさいよー♪」



エリスは続いてスタークの顔を優しく鞭で打った。



「痛えよ!!さっきからこの俺を鞭で打つなんて頭おかしいだろ!どんな教育を受けてきやがったんだ!幼稚園からやり直せ!!!」



スタークは目を瞑りながらも必死に吠えた。



「言うこと聞かないとぉ……右にいるやつみたいになっちゃうわよ♥️」



スタークはそう言われたので、癪だが右を向いて恐る恐るゆっくりと目を開いた。








 ……すると視界には白目を向き、鼻に売り物の洗濯ばさみをつけられ、手の指には釘が打たれ、全身が霜焼けで赤くなった上に、鞭で打たれまくれ、紫色になってただれて、血まみれになり、ロープで縛られ、逆さ吊りにされたキヌタニが入った。






スタークはさっきとはうって変わって神妙な顔つきになった。





「……おい、あれは……何だ??」


「いや、何って……駄菓子屋の店長よ?」


「やっぱりそうかよ。あれは生きてるのか?」


「さすがに生きてるわよ、多分……。」


「あいつが死んだら俺様が飯を食う場所が無くなるだろうが、殺してたら俺がてめえを殺すぞ。」



急に二人のやり取りは静かなものへとなった……のだが……。








「そ・れ・じゃ・あ、お楽しみの時間よ~♥️」



エリスは再び声のトーンを戻し、さらには着ている服を脱ぎ出した。



「おい!なんで服を脱ぐ!?目が潰れる!!やめろー!!」



スタークが渾身の叫びをあげると同時に、何やら遠くから声が聞こえてきた。






「……全く、こいつをどうしてやろうかしら……とりあえずここで拷問道具を買い揃えて……」


「……さすがにそんなものがここにあるとは……待て、あそこなら……」


「……え?それってごほうびだよね??……」


「……それはお前だけだ、いくぞ、1・2・3!!!」








 次の瞬間、服を脱ぎかけていたエリスの顔面に細長い何かが激突した。

彼女は吹っ飛ばされて逆さ吊りにされたキヌタニにぶつかり倒れこんだ。






「なな、何だ!?……とりあえず助かったぜ。」



スタークは目の前の脅威が去って一安心した。



「ううっっ……痛いじゃないのよ…………一体何が……?」



エリスは顔を押さえながらぶつかってきたものが何かを確認した。







「よ、よお……エリス……さっきぶりだな……ww」



それは顔がアザだらけになり、虫よりも弱い息をしている簀巻きにされたシンタローであった。





エリスはその姿を見て少しの間硬直していたが、すぐにはっとして、



「あなた……そんな趣味があったの……?」



シンタローと瞬時に4mほど距離をとった。







「いや……そんな格好してるお前が言う……?www」



「全くだ、こんなゴミみたいな場所にこんなゴミを連れ込んで……物好きなやつだぜ。」


「はぁ……駄菓子屋の18禁コーナーねぇ……こんな場所、絶対に入りたくなかったんだけど……。」


「えっ?ここは天国だよ???」


「だからそれはお前だけだ……と言うか俺は絶対に入らないぞ……!!」



 


 ヤムチャ、ミーシャ、ボールが暖簾をくぐってスタークが監禁されていたここ、駄菓子屋の18禁コーナーに入ってきた。



暖簾のすぐ向こうでは17歳のよしだくんが後ろを向いて震えている(……なお、16歳のボール)。




「はぁ!?忌々しいクズがめっちゃ増えたな!!丁度いい、俺が全部片付けてやる!!」



それを見て手足を縛られ三角木馬に座らされてパンツ一丁のスタークが吠えた。






「ううっ……ここは……どこ?」



そのスタークの威勢を挫くように突然キヌタニが意識を取り戻した。




「あれ?wwwキヌタニ、何でこんなところで逆さまにされてんだ?wwwwいや、それ以前にさっきよりもずっと酷い拷問されてんじゃんwww」



「よく分からないよ……夜、店の床で寝てて目が覚めたんだ。……何だか体中がすごく痛い気がするなあ……?」




 キヌタニは不可解な顔をしていた。

何なら先ほどまでアイス売り場で拷問された時の記憶が飛んでしまっていたようだ。





「おい!!俺は無視か!?」



スタークは誰にも反応してもらえなかったのが癪だったのか再び吠えた。



「何だか……収拾がつかなくなってきたようだな……。」



直視はしてないが雰囲気を感じ取ったよしだくんが呟いた。



「全くだ……仕方ねえ!ミーシャ、やっていいぞ!!」



そしてヤムチャが鋭い声で叫んだ。





「はいよーーー!!!ようやく私の時代が来たわね!!!」



その合図でミーシャは機関銃をエリス、シンタロー、キヌタニ、スタークの方に構えた。



「えっ?まさかここで乱射するつもりじゃないよね?」



ボールにとってはここは楽園なので荒らされると思うと気が気でないようだった。



「もちろんやるわよ?ゴミな奴らとゴミ溜め売り場を同時に殲滅するいい機会じゃない♪」



ミーシャはとっても上機嫌に照準を合わせた。





「あっ!私も機関銃撃ってみたい!!」



こんな状況にも関わらず、エリスは呑気なものでミーシャに近寄り機関銃を奪い取ろうとした。




「ちょっと!!素人が扱っていい代物じゃないわよ!!」


「先っぽだけ、先っぽだけだから!!」



エリスとミーシャは機関銃を取り合った。




「「あっ。」」




取り合いになっているうちに機関銃を発射してしまったようだ。



ダダダダダダダダダダダッ!!と爆音が鳴り響いた!



二人とも機関銃をしっかり構えてなかったせいでそこかしこに弾丸が飛び散っていった。








「ああああああああああああ!!!!俺のお気に入りの作品がぁーーーー!!!!!!」



ボールはこの世の終わりのような悲鳴をあげた!



「ちょっとエリス!引き金から手を離しなさい!!」


「ミーシャこそ私に撃たせなさいよー!!」



二人はまだもみ合いを続けていた。





「ぎゃああああ!!助けてぇ~!!」


「おい!ww二人とも撃つのw止め……ぐほっ!☆」


「何で俺が撃たれなきゃいけねーんだよ!!……聞いてんのか!オラァ!!」



3人は拘束(?)されているので思うように動けていなかったが、それでも必死に弾丸を回避していた。





「おい……そっちはどうなってるんだ?」



後ろを向いていたよしだくんは恐る恐る尋ねた。



「まあ……、いつも通りだろ。」



ヤムチャはボソッと返した。






「いつも通りなわけないでしょーー!?!?!?」



ボールの断末魔が森の隅から隅まで響き渡った……。







P.S.キヌタニは手に刺さった箸へ弾丸が1発かすめて意識不明の重体、

          シンタローは30発被弾し全治2日の軽傷、

            スタークは奇跡的に被弾せず無傷であった。




 キヌタニ……ここまで拷問されるなんてお前どんな悪いことしたんだよ?

つか「体がすごく痛い気がする」で済むんだ……すぐ気絶する割には痛みに鈍感なの???



 シンタローめっちゃ被弾するやん、めっちゃ痛そうやん。

ここまでくるとわざと当たりに行ってるとしか思えん、これだからMは……。

(実は機関銃で被弾するの快感説はないでしょうか……?)



 逆にスタークは弾丸の方が避けている可能性ありますね。

スタークには当たりたくないと必死に軌道を調節している……

そんな説を作者は推していこうと思います。




ですが真相は読者の皆様のご想像にお任せしようと思います! ポイッ(/・ω・)/三マルナゲ


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