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プロローグ
温かいとも、冷たいともつかない気持ちであった。
彼女は……どこかを揺蕩っていた。
深海で生ぬるい海流に包まれ、微睡むような。
天空の、風に舞う木の葉みたいに心許ないような。
どうにもつかない感覚の中に、彼女は居た。
意識があるとも無いとも言えないまま――彼女は、何かに引き上げられる。
抱き上げられる赤ん坊のような心地であった。
そして誰かが呼んでいる。
目を覚ませ、と言っているような気がする。
(私は――)
そうしてついに、彼女の意識は途切れた。
完結まで突っ走っていきます。
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